更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: コーチング
最近よく耳にする「コーチング」。
しかし、どのようなものか具体的に知っている人はまだ少ないのではないでしょうか。
そこで今回はコーチングの意味や手法、受けるメリットやデメリットを具体例とともに解説します。
また、興味を持った方に取り組んでいただきたいコーチングの学び方もご紹介しています。
コーチングとは、コーチとの対話を繰り返す中で、問題解決や目標達成のための「答え」を自分自身で見つけていく過程を指します。
ビジネスでは社員1人1人の育成や会社組織のさらなる成長を目指して導入されており、医療の領域では看護師の育成方法として活用されています。
また、スポーツで「コーチ」という言葉が一般的に使われていることから分かる通り、スポーツ選手がより良い成果を出せる指導法としても広く認知されています。
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「コーチ」はもともと「馬車」を意味する英単語で、のちに「馬車で目的地まで送り届ける」という動詞としての意味が加わるようになりました。
そこから転じて「学ぶ人が望む目標を達成できるよう指導する」という意味合いとなり、現在よく使われる「コーチ」の意味を持つようになったのです。
コーチングでは、クライアントの話を「聴く」こと、その内容を深める「質問」をすることの2つがメインとなります。
「仕事に行きたくない」悩みに対し、普通の人間関係では「甘えてはダメだ!」と叱りつけたり、「じゃあ早く転職活動したら?」とアドバイスしたりすること見ることも少なくありません。
しかし、コーチングではそのようなアプローチでなく、相談者に寄り添ったアプローチを行います。
例えば、同じく仕事に行きたくない」悩みの場合、「いつ仕事に行きたくない気持ちが強くなりますか?」「仕事が順調だった時と今とでは何が違いますか?」など、コーチはクライアントが置かれた状況や感じている気持ちを具体化する質問を行います。
そういった過程を通じて、問題を整理し、具体的なアクションまで落としていくことで、クライアントは自らの中にある問題解決への糸口を見つけることができるのです。
コーチングとよく対比されるのが「ティーチング」。
ティートングとコーチングの大きな違いは、支援者と相談者の関係性です。
ティーチングでは指導者と学習者は上下関係となっています。
そして指導者は問題解決や目標達成への模範的な回答を一方的に教えることで学習者を援助します。
一方、コーチングではコーチとクライアントの立場は対等であることが前提です。
そしてコーチとクライアントが双方向に対話することで、クライアントが自発的に問題解決や目標達成の方法に気づくことをサポートします。
問題に対して基本的な知識や技術を持たない学習者に対して、ティーチングは効果を発揮します。
例えば「電話対応がうまくいかない」という問題に対し、ティーチングでは模範的な応答の方法や言葉遣いを教えることで、スピーディーな問題解決を促します。
このように「一般的な正解」を知り、身につける際にはティーチングが役立つのです。
一方コーチングでは、「電話対応がうまくいかない」という問題に対し、「なぜうまくいかないのか」を掘り下げ、その人が抱えている本質的な課題を浮き彫りにします。
電話対応に悩む人でも、過去にクレームを受けて怖くなってしまった人もいれば、臨機応変な対応が出来ないために苦手意識を持っている人もいます。
つまり、個々人にとっての課題と最適な解決方法を見つける際にコーチングは役立つのです。
関連記事:コーチングとティーチングを活用しよう!違いや手法を実践例と共にチェック
コーチングでは、コーチとの対話を通して自分の考えや気持ちと向き合い続けます。
その結果、他者からの指示を待つのではなく、主体的に選択・決断できるようにな流のです。
また、自分の心や身体が感じる変化や不調を敏感に察知できるため、自分にとって心地が良い生き方を選ぶことも可能です。
クライアントが問題を解決できないのは、ずっと1つの視点からアプローチしているから。
コーチとの対話で、クライアントはこれまで気づかなかった様々な視点から問題を見つめることができるようになります。
このように多様な視点があることを知ると、新たな問題が発生した際にも豊かな発想力で対応することができます。
その結果、問題解決スキルの向上が期待できるのです。
コーチングはクライアント自身が「変わりたい」「変えたい」という熱意を持ち、自分と向き合っていく中で効果が現れる手法です。
そのため、「別に今のままでもいいや」と思っている方や「コーチに全部任せます」と依存的になってしまう方にとっては、コーチングは効果のないものとなってしまいます。
コーチングではコーチとクライアントがお互いに信頼し合い、何でも素直に話せることが大切です。
コーチに委縮したり反発したりしていると、素直な考えや気持ちを話せず、クライアントが自分と向き合う作業が阻害されてしまいます。
「このコーチとは何だかうまくいかない」という場合には、まずはその気持ちをコーチにぶつけてみることが大切です。
コーチングについては様々な講座やセミナーが開催されています。
「コーチングについて何も知らない」という場合には、これらを上手に活用すればコーチングの全体像を把握することができます。
また、疑問点をすぐに質問できるのも講座やセミナーを受講する大きなメリットと言えるでしょう。
「まずは知識を身に着けたい」という方は、コーチングについての本を読んでみるのがおすすめ。
コーチングの本は基本的なものから専門的なものまで幅広く揃っています。
また、漫画や図解で分かりやすく解説されているものもあるため、「文字ばかりだと抵抗感がある……」という方でも手に取りやすくなっています。
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コーチングを学ぶためには、実際にコーチングを受けることも大切です。
コーチングを受ける中でどのように気持ちが揺り動かされるのか、そしてどのような効果が得られるのかを知っておけば、自分がコーチとなる時にもその経験を生かしながら対話することができるでしょう。
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