更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: コーチング
日本でも次第に広がりつつある「コーチング」。その中に「エグゼクティブコーチング」というものがあることをご存知ですか。
エグゼクティブコーチングは受ける本人だけでなく、周囲にも変化を与える影響力の大きいコーチングです。
今回はそんなエグゼクティブコーチングの目的・効果・流れについて解説します。
また、受ける前にチェックしたいポイントもご紹介していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
エグゼクティブコーチングとは、会社の経営層を対象としたコーチングを指します。
一般的なコーチングではコーチングを受ける人の素直な考えや気持ちを掘り下げ、その人にとって最適な答えを導き出していきます。
しかし、エグゼクティブコーチングでは、あくまでコーチングを受ける人は会社を経営する「エグゼクティブ」という立場から物事を考えます。
そして組織にポジティブな成果が得られるよう、客観的なデータや数値に基づきながら取り組んでいくのです。
エグゼクティブコーチングの目的は、大きく2つあります。
第一の目的はエグゼクティブ本人が経営者として、さらなる成長を遂げること。
そしてもう1つが会社組織全体に良い影響が与えられることです。
エグゼクティブが成長・変化することで、会社の方針や社員との接し方も変容し、より良い形で組織が回っていくことをエグゼクティブコーチングは目指しているのです。
欧米諸国では、エグゼクティブが積極的にコーチングを利用しています。
エグゼクティブコーチングを受けることで、株主に「私は経営スキル向上に努めています」とアピールすることができるためです。
しかし、日本ではエグゼクティブコーチングはまだ浸透していないのが現状です。
エグゼクティブコーチングは、エグゼクティブ自身のリーダーとしてのスキル向上に効果があります。
適切なリーダー像はチームによって異なります。
そのため、1つのチームでうまくいっていたリーダーも別のチームでは失敗してしまうこともあるのです。
そんな時、エグゼクティブコーチングを活用することで「自分のチームがどのようなチームなのか」「自分はどんなリーダーであるべきなのか」をじっくり考え、チームに合わせた柔軟な対応が可能になります。
エグゼクティブコーチングを通して自分の凝り固まった考えや価値観に気づき、そこから離脱できると、部下のことも多様な視点から捉えられるようになります。
例えば「部下が二度と失敗しないように注意すべき」と思っていたエグゼクティブが「失敗はチャレンジした証だ」と気づけば、失敗した部下にも温かく接することができるでしょう。
その結果、部下はさらにチャレンジを続け、成長することができます。
エグゼクティブコーチングは部下の育成方法にも気づきをもたらすのです。
少子高齢化の影響を受け、労働人口は年々減少の一途をたどっています。
労働力を確保するためには、従来のフルタイムでの正社員雇用に依存している訳にはいきません。
個々人の事情に合わせた多様な働き方を受け入れられるよう準備しておく必要があります。
これまで解説してきた通り、エグゼクティブコーチングでは柔軟な思考力や対応力を育みます。
そのため、ダイバーシティへの適応力を向上させる効果も期待できるのです。
エグゼクティブは毎日のように重要な決断を迫られます。
そのプレッシャーは非常に重いものですが、立場上相談できる相手がいないことも多いのです。
そのため、エグゼクティブは強い孤独感や不安感に苛まれてしまうことがあります。
エグゼクティブコーチングを活用すれば、利害関係のないコーチと共に問題と向き合うことができます。
「1人ではない」という安心感は大きなメリットと言えるでしょう。
まずはエグゼクティブ自身や組織が抱えている問題についての分析を行います。
エグゼクティブの主観的な問題意識を聴き取るほかに、客観的なアセスメントツールを用いて現状分析を行うこともあります。
主観的・客観的に問題が明確になったら、具体的な目標を設定します。
目標を達成するためにエグゼクティブコーチングを実施します。
1回の単発でのコーチングセッションもありますが、多くのエグゼクティブコーチングでは3~6ヶ月程度の期間に渡り、継続したコーチングを受けることになります。
もちろん、コーチングの進み具合によって目標の再設定を行い、より効果的にコーチングが進められるよう工夫していきます。
エグゼクティブコーチングでは大切なのが、ポジティブな成果を得られていること。
エグゼクティブ自身や組織に変化が生まれていることを確かめるために、客観的な指標による調査とその結果についてのフィードバックを行います。
また、いったん結果が出ても行動変容が定着していなければ元に戻ってしまう可能性もあります。
しっかり定着するまでサポートを受けることも大切です。
エグゼクティブコーチングは、単なるコーチングとは異なる専門的なもの。そのため「エグゼクティブコーチング」を提供している協会や団体を知っておくと安心です。
株式会社コーチ・エィやビジネスコーチ株式会社、株式会社ツリー・オブ・ジェムズはエグゼクティブコーチングのサービス提供を行っています。
エグゼクティブコーチングを受ける際には、コーチの資格と経歴をチェックしておきましょう。
一般社団法人エグゼクティブコーチング協会では、管理職以上のパーソナルコーチを行うにあたっての知識を備えた「プロビジネスコーチ」資格の認定を行っています。
また、エグゼクティブコーチングでは経営に関する知識を持っていることも重要。
企業での経営やマネジメント経験などの経歴を持っていると安心です。
エグゼクティブコーチングの料金相場は1回あたり3~5万円程度が相場となっています。
これより極端に高額の場合には値段に見合ったサービスを受けられるか事前に確かめておく必要があるでしょう。
また極端に安い場合には、コーチにエグゼクティブコーチングに関する知識やスキルが伴っていない可能性もあります。
「いきなりエグゼクティブコーチングを始めるのは抵抗感がある」という場合には、まずは本を読んでコーチングに関する理解を深めてみましょう。
あるいは研修やセミナーに参加して、コーチングの効果を実際に体験してみるのもおすすめ。
コーチング体験で良さを感じることができれば、エグゼクティブコーチングも不安なく始めることができるはずです。
cotreeでも性格特性診断+コーチングを体験することができます。
個人向けコーチングの「アセスメントコーチング」ではオンラインコーチングをご利用いただくことで15000円という安価な価格で受けられるので、試しに受けてみたいという方にオススメです。
より効果的にコーチングを受けたいという方は、起業家向けコーチングサービス「escort」で特に経営者や役員の方にフィットしたコーチングを受けることができます。
是非一度お試しください。
メッセージを添えてカウンセリング体験を贈ることができるサービスです。
悩んでいる友人や家族に心のギフトを贈りませんか?