更新日 2024年12月17日 | カテゴリ: オンラインカウンセリング
周囲には相談できない悩みを抱えたとき、ふと気になるのが「いのちの電話」などの電話サービス。「電話 カウンセリング」で検索してみると、現在では技術の発達により、電話を利用したもの以外にもビデオ電話やメールなど多くの種類のサービスがあることがわかります。
また、値段が無料のものや有料のもの、官公庁が提供しているものや個人が提供しているものまで、それぞれのサービスに異なった特徴があり、「どれを選べば良いのだろう」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、特に気になる無料サービスと有料サービスの違いや、電話カウンセリングを含むオンラインカウンセリングの中から特色のあるサービスを紹介します。
電話などでカウンセリングを受ける際、気になるのはやはり無料か有料か。サービスの充実度という点では、当然のことながら有料カウンセリングの方が優る傾向にありますが、それでもやはり無料というのは魅力ですよね。
しかし、より重要なことがあります。それは無料サービスと有料サービスでは提供している内容、目的が異なること。どういうことか見ていきましょう。
「いのちの電話」「よりそいホットライン」などの無料サービスをよく見てみるとあることに気づきます。それは無料サービスのほとんどが、無料「カウンセリング」ではなく、無料「相談」として提供されているということ。
相談とカウンセリングのそれぞれの特徴は後述しますが、ここで重要なのは無料電話相談ではカウンセリングは提供されないということです。つまり、相談者に対して治療的なことをしたり、何かに取り組むように促したりといったカウンセリングに含まれることはあまり行われません。
そのため、カウンセリングをイメージして無料電話相談を利用した際には、ギャップを感じてしまう可能性もあるため注意が必要です。
ではそうした無料電話相談では何をしてくれるのでしょうか? 無料電話相談は運営目的から分けると大きく2種類あります。
一つは「いのちの電話」などの「自殺防止」を目的としたもの。これらの無料電話相談では対話を通じて、相談者の抱える自殺にさえつながりかねない「今の心の危機」に納まりをつけることを目指します。
もう一つは「よりそいホットライン」などの「ソーシャルワーク」を目的としたもの。こちらの無料電話相談では相談者の悩みに寄り添いながら、必要に応じて適切な支援に結びつけ、具体的な問題解決につなげることを目指します。
どちらの場合も、電話相談そのもので相談者の悩みを解消することを目的とはしていないことが特徴です。悩みそのものではなく、悩みによって生じた心の揺れ動きに対処してくれると言えば分かりやすいでしょうか。
まとめると無料電話相談は基本的に一回の相談を通じて、その場その瞬間の悩みや生き辛さに寄り添ってくれるサービスであると言えます。
一方、有料で提供される電話カウンセリングは、無料相談を延長した内容と考えると分かりやすいでしょう。
カウンセリングでは、その場の瞬間的な悩みや想いに寄り添うだけでなく、カウンセラーとの複数回の対話を通じて、相談者自身に中長期的な変化をもたらすことを目的とします。
悩みそのものにじっくりと向き合いながら共に解決策を探していくといったイメージでしょうか。「伴走」といった言葉が用いられることもあります。
また、無料相談では「今の心の危機を納める」「適切な支援と結びつける」といった目的が、運営者によって設定されていましたが、有料のカウンセリングでは対話の目的を自分自身で設定することができるのも特徴です。
悩みの解消はもちろん、定期的なメンタルケア、思考の整理、あるいはカウンセリングの目的を何にするかまで。カウンセラーが専門的な知見を駆使しサポートしてくれます。
さて、無料電話相談と有料電話カウンセリングそれぞれの違いがわかったところで、電話相談と電話カウンセリングのメリット・デメリットを整理してみましょう。
こうして比較すると、それぞれ悩みに対するアプローチや得意なことが異なることがわかります。その上で選ぶ際のポイントは自分の求めていることを把握しておくこと。
辛い感情をなんとかしたいのか、悩みを解消をしたいのか、モヤモヤを言葉にしたいのか、専門家に話を聞いて欲しいのか。
電話カウンセリングを利用したいと思った理由を振り返ってみましょう。
あるいは、悩みを相談することは自分にとってどのような価値を持つのか。無料電話相談で試してみて、良い体験であれば有料電話カウンセリングを利用する、と段階を踏んでみても良いかもしれません。
自分なりに整理してみることで納得感を持って相談やカウンセリングに臨むことができるでしょう。
ここでは電話・オンラインサービスの中から、無料で利用できるものを3つ紹介します。無料ということもあり、相談サービスは官公庁やNPOが提供しているものがほとんど。しかし最近では、カウンセリング技法の一つである認知行動療法が自分で行えるアプリなども出てきています。
『よりそいホットライン』は心理的な悩みはもちろん、暮らしの困りごとやDV、性別への違和感など、生活の幅広い悩みを24 時間年中無休で相談できる無料電話サービス。
悩みの種類によって相談先が異なるのが特徴的で、暮らしの相談は全国から選定された「地域センター」、自殺予防のための相談は「自殺対策全国民間ネットワーク」、DV、性被害等女性のための相談は「全国女性シェルターネット」と、自分の悩みに適した専門家に相談することができます。
サービスURL:https://www.since2011.net/yorisoi/
『こころのほっとライン』は公認心理士、臨床心理士等の専門家に1回20分、1日2回まで無料で相談できる電話サービス。相談という枠組みで利用できる時間帯も限られていますが、心理の専門家に無料で話を聞いてもらえる点は大きな特徴と言えます。
また、その他のサービスが充実している点も魅力。吃音者専門の無料電話相談『吃音ほっとライン』、LINEなどSNSを用いた無料のチャット相談『こころのほっとチャット 』、対面・電話・ビデオ電話で有料カウンセリングを行える『お話しパートナー』など様々な悩みに様々な形態で相談することがきます。
サービスURL:https://www.npo-tms.or.jp/
『いっぷく堂』は東京大学とマインドアイル株式会社の共同開発で作成された無料iPhoneアプリ。最新の認知行動療法の技法を活用し24時間どこでも自分でメンタルケアを行うことができます。
このアプリが特徴的なのは、「AI」と擬似的に対話を行いながら自分に合ったサポートを受けられる点。対話という文脈からは少しそれますが、自分一人で手軽にカウンセリングを行えるため、実際にどんなことが行われるのか、試してみる意味でもオススメです。
サービスURL:http://www.ippukudou-ai.com/ippukudou/#ai_1
『cotree』は24時間365日どこからでも利用できる有料のオンラインカウンセリングサービス。ビデオ電話を用いた「ビデオ/電話カウンセリング」は45分5000円から利用可能です。
『cotree』の特徴は少しハードルの高いカウンセリングを気軽に受けられる点にあります。厳正な審査の上選ばれた180名以上の中から、自分に合ったカウンセラーを3分で選べる「マッチング診断」。万が一カウンセラーとの相性が合わなかった際でもポイントが返還される「満足保証制度」など。カウンセラー選びを丁寧にサポートします。また、カウンセリング実施前後にカウンセラーとテキストでやり取りすることも可能。
対話に基づくカウンセリングで根本から悩みを解消したい方はぜひ利用を検討してみてくださいね。
サービスURL:https://cotree.jp/
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無料ですぐに悩みを吐き出すことのできる電話相談か、有料でじっくりと悩みを掘り下げていく電話カウンセリングか。金額以上にその内容や目的によって、どちらが自分に合っているかは異なります。この記事が自分に合ったサービス選びの参考になれば幸いです。
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