コーチングとは?コーチングのメリットや効果的なシーンを解説!

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: コーチング

「コーチングってなに?」「コーチングを受けてみたいけれど、どんなことをするのかわからない」

そんな方もいるのではないでしょうか。

コーチングは、目標の達成力を高めることやモチベーションアップ、パフォーマンスの向上に効果的です。近年では、企業での人材育成の手法としても用いられています。

今回は、コーチングを受けるメリットやコーチングが効果的なシーンについて紹介していきます。理解が深まれば、より有効なコーチングを受けられるようになるでしょう。

コーチングとは

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コーチングと聞くと、スポーツの場で用いられるイメージですが、ビジネスや教育、恋愛の場でも活用されています。特にビジネスの場では、チームや個人の仕事の成果を上げたり、人材育成として研修の一部に組み込まれている企業も多くあります。

コーチングでは、コーチが対象者との対話のなかで、対象者の可能性を最大限引き出し、目標達成に向けてモチベーションを高めるサポートをします。

コーチングとは何かを詳しく見ていきましょう。

コーチングとは

コーチングとは、対象者がコーチとの対話を通して、目標の達成力を高めたり、自発性を促す手法です。

コーチングでは、対象者がポテンシャルを発揮できるようサポートします。そして、対象者が自身の内面と向き合い、課題に対する答えを導き出します。

コーチとの対話を重ねることで、自らの力を引き出し必要なスキルを身につけられるため、ビジネスや教育などにおいて成果を上げるために、非常に効果的な手法といえるでしょう。

コーチングの歴史

コーチングの起源は、1500年代にさかのぼります。もともと「コーチ(coach)」という言葉は「馬車」を指し、「馬車に乗った人を、その人が望む場所まで送り届ける」という意味で使われていました。

マネジメントの分野でコーチングの重要性が認知されるようになったのは、1950年代です。当時ハーバード大学助教授であったマイルズ・メイス(Myles Mace) 氏が著書『The Growth and Development of Executives』で、「マネジメントにはコーチングが重要」との旨を紹介したことで、広まっていきました。

その後、「人の目標達成を支援する」という今のコーチングの意味で使われることが増えていき、企業や教育などさまざまな分野でコーチングが活用されるようになりました。

コーチングとティーチング・コンサルティングの違い

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コーチングと混同されがちな言葉に、「ティーチング」や「コンサルティング」があります。似たような意味に感じられますが、どのような違いがあるのでしょうか。

コーチングとティーチング、コンサルティングでは、関係性や目的、コミュニケーション手法に違いがあります。最も大きな違いは、コーチングは対象者から答えを引き出すというところです。それぞれの特徴を理解することで、コーチングに対する理解が深まるでしょう。

ティーチング

ティーチングは、「教える」という言葉の意味通り、対象者に対して、必要な答えや問題解決方法を教えるコミュニケーション手法です。

ティーチングでは、専門的な知識や技術を持つ人からの、指導やアドバイスが中心となります。企業の人材育成や、学校教育でおこなわれ、対象者が必要な知識やスキルを身につけられるように導きます。

ティーチングは、問題解決の答えを教えるコミュニケーション手法なので、知識を身につけたいときや、緊急性のある案件に取り組むときに適しています。

コンサルティング

コンサルティングは、対象者の課題に対する解決策を示し、その発展をサポートするコミュニケーション手法です。主にビジネスシーンで活用されており、提案が中心で、より優れた成果を出すための手段としておこなわれています。

企業の経営課題に対して解決策を示し、事実やデータに基づいて、解決のための提案を重ねます。そして、対象者とともに最適な答えを検討していくのです。

コンサルティングは、コンサルタントのアドバイスをもとに、対象者の意思を尊重し、常に相談しながら進めていくので、自身のブランディングや企業の今後の発展のために取り組むときに適しています。

コーチングに必要なスキル

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コーチングは、「答えは対象者の中にある」という前提で、傾聴・質問・承認を中心に、対象者を主体としてコミュニケーションを重ねます。そして、対象者が自身の力で気付きが得られるようにするため、コーチは対象者が心を開き話しやすいよう導く必要があります。

そのため、対象者が自身の内面と向き合うための適切なサポートができるよう、コーチは必要なスキルを身につけていることが大切です。

傾聴スキル

コーチングには、対象者の心に寄り添い、じっくりと話を聞く傾聴スキルが必要です。対象者が自身の内面と向き合えるように、しっかりと耳を傾けて話を根気よく聞き、気づきを与えられるようにフォローをすることが大切になります。

対象者のことを深く理解するためには、アクティブリスニングが有効です。アクティブリスニングとは、積極的傾聴と訳されます。対象者から発せられる言葉のほかに、仕草や表情などからも感情を読み取り、考えや事実を把握します。

対象者が話しやすいように導くのも、大切なコーチングのスキルです。

質問スキル

コーチは、対象者が自分の内面と向き合い気付きを得られるよう、適切な質問をする必要があります。対象者はいくつかの質問に答えることで、自己理解を深めていきます。

コーチングにおける質問は、問題を客観的にとらえ、対象者の考える力を促し、理解を深めるためにおこなわれます。

「今回のプロジェクトでの失敗原因は何だったのか」「次回はどのような点に気を付ければ良いと思うか」など、対象者自身が問題を分析し気付きの機会を増やせるように、工夫して質問することが大切です。

承認スキル

コーチングでは、対象者におこる変化や成長に素早く気付くことが必要です。そして、相手の成長した部分について、具体的に褒めることが大切です。

コーチングのなかで、成長と承認を繰り返すことによって、対象者が自己成長を実感でき、モチベーションアップや自己肯定感の向上につながります。

対象者を否定せずにポジティブな視点で、自発性を育めるようサポートすることが、対象者のモチベーション維持に効果的です。

コーチングのポイント

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コーチングをおこなう上で、「双方向であること」、「個別対応であること」、「継続しておこなうこと」という重要なポイントがあります。

コーチングは、対象者自身から答えを引き出すこと、自身の力で問題解決ができるようになることを目的としています。ポイントを押さえて、より効果的にコーチングを受けましょう。

双方向であること

教師と生徒や、上司と部下の関係では、指導や指示など一方向のコミュニケーションとなることもあります。しかしコーチングでは、コーチと対象者との双方向のコミュニケーションでおこないます。

対象者に対して質問をしながら進めていくなかで、対象者は質問に対して自由な発想で、自分の考えや思いを話せます。そのため、一方向のコミュニケーションに比べて、自身の力で新たな気付きを得やすくなります。

個別対応であること

人によって、価値観や物事に対する捉え方はさまざまです。また、複数人に同じ手法でコーチングをおこなったとしても、人によって効果の表れ方は異なりますよね。

そのためコーチングでは、個別対応をとります。一人ひとりの話に耳を傾け、注意深く観察し、その人に最も適した方法でコーチングをおこないます。一対一でしっかりと向き合うことで、対象者の強みや自分らしさを引き出しやすくなるのです。

また対象者にとっても、個別対応によって自分の悩みにしっかり向き合ってくれていると感じられ、コーチングに積極的に取り組むことができます。

継続しておこなうこと

コーチングは、基本的に継続しておこないます。継続してこそ、成果が表れやすくなると考えられています。

コーチングは、短期間で身につくものではなく段階的に意識を変化させていくものなので、一回のコーチングでは大きな変化を感じるのは難しいとされています。そのため、習慣化できるよう継続することが必要です。

定期的に目標達成までの進捗を確認し、承認や意欲の向上、ズレが生じている場合は方向修正を重ねていきます。また、対象者が途中で諦めたり挫けたりしてしまわないよう、精神的なサポートが得られる効果もありますよ。

コーチングのメリット

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コーチングのメリットは多岐に渡り、モチベーションが上がる、自発的に行動できるようになる、目標の達成力が向上することなど、さまざまあります。

コーチングを受けることで、内面の意識を変えて自発的に行動できるようになります。また、継続的なサポートにより目標の達成力が向上するのも大きなメリットといえるでしょう。

モチベーションが上がる

企業では、部下や社員のパフォーマンス向上のために、コーチングがおこなわれることがあります。「部下のやる気を引き出したい」、「チーム内のコミュニケーションを活発にしたい」という上司や役員のために人材育成の一環として取り入れられています。

上司と部下が向き合い、部下の成長や考えを知ることで、お互い新たな気付きが増え、信頼関係が築けるようになります。その結果、部下のモチベーションは上がり、目標達成に向けて、より前向きに仕事に取り組めるようになるのです。

自発的に行動できるようになる

コーチングをおこなうことで、一方向から答えを教えてもらうのではなく、主体的に答えを導き出せる人材が育ちます。自分自身で考えることが習慣化すると、受け身で指示を待つだけではなく、やるべきことに気付き自発的に行動できるようになるのです。

自発的に行動することは、どのような場においても必要とされるスキルです。自発性を高め、自分の能力をより発揮できるようにするために、コーチングは有効なアプローチといえるでしょう。

目標の達成力が向上する

コーチングでは、目標の達成のために必要なステップや課題、やるべきことについて、対象者が気付けるようにサポートをおこないます。

主体的に問題解決ができるようになると、目標の達成力が向上します。また、目標達成までの道のりを組み立てるための思考力も身につき、より早期の目標達成が可能となるでしょう。

コーチングが効果的なシーン

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コーチングが効果的なシーンは、多岐にわたります。対象者の考え方にアプローチして行動を変えていくので、コミュニケーション能力を向上させたいときや、組織のモチベーション向上やパフォーマンス向上させたいときに効果的です。

特に、ビジネスで成果を挙げたいときや、メンタルを強化して行動力を身につけたいときに、コーチングは最適です。

コーチングを受けるのは、ビジネスパーソンからスポーツに打ち込む学生まで、幅広い年齢層のさまざまな職業の人がいます。自分の可能性を伸ばしたいと感じている人は誰でも、その手段としてコーチングを受けられるのです。

ビジネスで成果を挙げたいとき

個人や組織の今後の発展のためには、自発的に行動し目標達成力を高めることが必要です。コーチングでは、自発的に行動できるように促すので、対象者自身の力で問題解決できるようになります。

ビジネスで成果を挙げるために何が必要なのかを考え、実行する力を養うことで、プロジェクトの成功やチーム内のコミュニケーション向上につながります。

ビジネスにおけるコーチングでは、上司が部下のマネジメントのためにコーチからコーチングを受けるケースと、上司がコーチとなり部下を対象者としてコーチングをおこなうケースがあります。状況に応じて適切なコーチングを受けましょう。

メンタルを強化して行動力を身につけたいとき

コーチングは、メンタルを強化して行動力を身につけたいときにも活用できます。

「挑戦してみたいことがあるけれども、自信がなくて一歩踏み出せない」、「営業でテレアポが怖くて苦手である」、「スポーツで結果を出すためにメンタル強化したい」など、メンタルが原因で行動できないときに効果的とされています。

メンタルを強化することで得られる効果は多岐に渡ります。対象者が自身の力で、セルフマネジメントができるようになると、ここぞというときに力を発揮できたり、前へ進むために行動することができます。

コーチングは、コーチの支えにより自分の内面と向き合い、可能性を発揮するために有効な手段です。コーチングを積極的に活用し、自己実現を叶えていきましょう。

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