キャリアコンサルタントになるには?仕事内容や資格、将来性まで解説!
更新日 2022年01月13日 |カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み

キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントとは、キャリアに関するコンサルティングを行う専門家です。就職・転職やキャリア開発を考えている人に対して、職業の選択、能力や適正・スキルの活用、キャリアアップに関する相談や指導、サポートを行います。
自分らしくいきいきと生きられるように、「キャリア」の視点からアドバイスをします。そして、相談者が充実したキャリアを歩み、自分が望む働き方を実現し、よりよい生き方を実現できるようサポートすることが仕事です。
キャリアコンサルタントになるには

「キャリアコンサルタント」は名称独占資格であり、有資格者のみが「キャリアコンサルタント」という名称を用いることができます。キャリアコンサルタント試験等に合格し名簿に登録した人だけが、キャリアコンサルタントと名乗れるのです。
キャリアコンサルタント国家資格を取得する
「キャリアコンサルタント」は国家資格です。キャリアコンサルタント試験に合格したのちに、国の名簿への登録手続きを経てキャリアコンサルタントと名乗れるようになります。
キャリアカウンセラーには、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。そのため、キャリアカウンセリング自体は資格を持たなくても行えますが、「キャリアコンサルタント」は名乗れません。
登録後は5年ごとの更新が義務付けられている
キャリアコンサルタントは、最新の知識・技能を身につけ、継続的なスキルアップのために5年ごとに更新を行います。更新を受けるためには、厚生労働大臣が指定するキャリアコンサルタント更新講習38時間以上を受講・修了する必要があります。
キャリアコンサルタントの資格

「キャリアコンサルタント国家資格」と「キャリアコンサルティング技能士」は、名称に同じ「キャリア」という言葉がついていますが、資格内容は異なります。
キャリアコンサルタント国家資格
キャリアコンサルタント国家資格は学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することにより「キャリアコンサルタント」として名乗れます。
資格取得を目指す際には、厚生労働大臣が認定する各団体の「養成講習」を受講することが一般的です。学科試験は、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会と共同で、同一日に共通問題で行われます。
キャリアコンサルティング技能士
「キャリアコンサルティング技能士」とは、キャリアコンサルティングの知識と技能を図る国家検定です。キャリアコンサルティング技能検定(国家検定)に合格することで名乗れます。
学科試験と実技試験、両方の試験に合格すると、試験等級に応じて「キャリアコンサルティング技能士」を名乗れるようになります。資格に有効期限はなく、総合合格を持って国の名簿に登録されるので、改めて登録手続きをする必要はありません。
キャリアコンサルティング技能検定が求める能力水準は、キャリアコンサルタント試験が求める能力水準の上位に位置づけられます。そのため、キャリアコンサルタント国家資格を取得したのちに、スキルアップとして取得する人が多い資格です。
キャリアコンサルタントに必要なスキル

自分自身のキャリア形成で悩んだ経験を持つ人や向上心の強い人、他者のサポートをすることが好きな人は、キャリアコンサルタントの仕事にやりがいを感じられるでしょう。
人が好きでサポートしたい
キャリアコンサルタントは、相談者の悩みに触れて、一緒に問題解決に向けて歩んでいきます。そのためには、相談者の感情を理解して、信頼関係を築いていくことが大切です。
人の気持ちに寄り添って「求職者や就活生をサポートしたい」、「部下や組織の能力を発揮させたい」という人は、キャリアコンサルタントの仕事を楽しめるでしょう。
成長意欲がある
自身がキャリアで悩んだ経験がある人は、相談者の悩みをより理解できるでしょう。また、変わりゆく就活・転職市場を把握するために、継続的な学びが必要になります。
キャリアコンサルタント資格取得によって、キャリアに関する体系的なスキルを身につけられるので、自らのスキルやキャリアを高めることもできます。
キャリアコンサルタントの仕事内容

キャリアコンサルタントの仕事は、カウンセリングと、カウンセリングで発覚した問題を解決するための助言・指導を行います。
カウンセリング
カウンセリングでは、一対一の対面相談のほか、グループを対象としたファシリテーションを行うことがあります。相談者の悩みに寄り添い、話に耳を傾けます。そして、相談内容を整理し、相談者の問題を把握するのです。
助言・指導
自己理解や、仕事理解を深めるための助言・指導を行います。相談者の適職やスキルの洗い出し、業界の知識や求人情報を、能力や価値観などをもとに助言・指導を行い、相談者自身による問題解決を促します。
履歴書・職務経歴書の作成指導や面接の指導も、重要な仕事内容の一つです。そして、問題解決のために必要な専門窓口の紹介などの情報提供により、多角的に相談者をサポートします。
キャリアコンサルタントの活躍の場

キャリアコンサルタントの活躍の場は、「教育現場」、「企業」、「人材派遣・人材紹介会社」、「公的就業支援機関」、「独立・開業」などがあります。活躍する場において、相談者の悩みはさまざまです。
政府が施行した「働き方改革」により、各企業はキャリアコンサルタントの導入を積極的に推進しています。企業で活躍するキャリアコンサルタントは、今後も増えていくでしょう。
キャリアコンサルタントの将来性
キャリアコンサルタントは、職業選択や働き方に悩む人が増えているいま、個人、企業や組織内において非常に注目されています。人材育成したい、職務上の悩みを相談しやすい環境を作りたい、メンタルヘルスの健全化のために、企業や行政からの社会的ニーズは高まりを見せています。
さらに、幅広い年齢の働く人からの就職・転職の相談や、仕事へのモチベーションアップを図るために、個人的にキャリアコンサルタントに相談したいという人からの、個人的ニーズも年々高まっています。そのため、個人でカウンセリングを受ける人も増加しているのです。
選択肢が増えたからこそ悩む人が多い社会において、キャリアコンサルタントは今後も大きな役割を果たすことができるでしょう。
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