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人格形成の失敗は母親の教育が原因?性格を決める7つの要因や矯正法

更新日 2018年07月31日 |
カテゴリ: 自分を変えたい
人格形成の失敗は母親の教育が原因?性格を決める7つの要因や矯正法

「私って生まれたときから人見知りしない性格なんだよね」
「小さい頃からずっと心配性なんだ」
「長男は我慢強い性格だけど、次男は奔放だよねぇ、同じ育て方をしてるのに……」
「性格は遺伝で決まるの?それとも育て方や環境で決まるの?」というのは、とても大きなテーマです。

大半の人が「両方重要」と答えることと思います。そしてそれは間違いではありません。けれど、「生まれつき」が大切な因子と「環境」が大切な因子があることは、あまり一般的に知られていません。

人格形成の要因

パーソナリティの7つの因子

精神医学者のクロニンジャーによれば、「パーソナリティ」には7つの因子があり、そのうち「新規性探求」「損害回避」「報酬依存」「固執」の4因子(気質)は遺伝の影響が大きく「自己志向」「協調」「自己超越」の3因子(性格)には、環境の影響が大きいのです。

生まれたときから我慢強い子とそうでない子がいたり、好奇心旺盛な子とそうでない子がいたりするのは、遺伝子の影響が大きい「気質」の違いに由来します。

それぞれの因子の説明と高い場合・低い場合の特徴は以下の通りです。

遺伝の影響が大きい「気質」の因子

新規性探求

ドーパミンが関係していて、行動を起こすことや、怒りの感情との関連が深い。
高い:新しいもの好き、衝動的、積極的、不規則な行動
低い:既存のルールを変えようとしない、禁欲的、規則正しい、頑固

損害回避

セロトニンが関係していて、行動を抑えることや、不安の感情との関連が深い。
高い:リスクを好まない、内気、心配性、悲観的、怖がり
低い:リスクを好む、外交的、楽観的、無責任、活動的

報酬依存

ノルアドレナリンが関係していて、行動を維持すること、対人関係における報酬を好むこと、愛の感情との関連が深い。
高い:共感的、人に喜んでもらいたい、褒められたい、気配りをする
低い:孤立、勝手、人に依存しない

固執

忍耐強さや行動に固着することと関連が深い。
高い:完璧主義、熱心、一途
低い:飽きっぽい、適当

環境の影響が大きい「性格」の因子

自己志向

自律的個人であること、「希望(hope)」と関連が深い。
高い:自信がある、責任感がある、目的がある、臨機応変な対応ができる
低い:自信がない、自己肯定感が低い、非難がましい、不安定

協調性

社会志向性や「慈愛(charity)」との関連が深い。
高い:忍耐がある、人を助ける、同情的である、寛容である
低い:非協力的、無関心、他人に寛容でない、利己的

自己超越性

宇宙の中の個人という感覚がある、自己を超越した力への信仰(faith)との関連が深い。
高い:直感的、スピリチュアル、自己忘却
低い:合理的物質主義、自己意識経験

性格特性とパーソナリティ障害

これらの因子の組み合わせによって、個人のパーソナリティが説明されます。特に「新規性探求」「損害回避」「報酬依存」の傾向の高低は重要で、性格形成が未熟だったりストレスがかかったときにはそれぞれのパーソナリティ障害傾向を持ちます。以下に、3つのパーソナリティ因子の高低別の性格タイプと、それがパーソナリティ障害につながったときの種類を記載しました。

  • 新規性探求【高】損害回避【高】報酬依存【高】は神経質タイプ(自己愛性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【高】損害回避【高】報酬依存【低】は激情家タイプ (境界性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【高】損害回避【低】報酬依存【高】は情熱家タイプ (演技性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【高】損害回避【低】報酬依存【低】は冒険家タイプ (反社会性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【低】損害回避【高】報酬依存【高】は慎重タイプ (回避性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【低】損害回避【高】報酬依存【低】は論理的タイプ (強迫性パーソナリティ障害)
  • 新規性探求【低】損害回避【低】報酬依存【高】は生真面目性タイプ
  • 新規性探求【低】損害回避【低】報酬依存【低】は独立したタイプ (統合失調質)

原因は母親の態度や教育にあることも

新規性・損害回避・報酬依存などの遺伝子の影響が大きい因子というのは、実はそれ単体で良い、悪いということはありません。高いなら高いなりの、低いなら低いなりの個性の発揮の仕方があるのです。

しかし、この「個性」が「障害」になるのが、ストレスがかかった結果として、あるいは未熟さゆえに社会生活に支障を来しはじめるときです。それが「パーソナリティ障害」であり、うつ病などの精神疾患です。このような生まれ持った遺伝子の影響が大きい特性を、生かすも殺すも、ストレス処理や成熟度次第ということになります。性格を変えたい、と悩む人は、この成熟度やストレス処理において悩んでいるケースが多いのではないでしょうか。

そのストレス耐性との関連が高いのが、「自己志向性」という因子です。特に自己志向性が低い人は、うつ傾向も高いことが知られています。自己志向性が低いと、本来持っている性質を抑え、葛藤を抑圧してしまい、自分自身の意志に基づいた行動をとれなくなってしまうのです。

「自己志向性」は「環境」の要因が大きいものです。環境要因の中の大切な要素として、幼い頃の養育者、特に母親のパーソナリティや養育態度(過干渉あるいは無関心)や重要な人間関係などが影響を与えています。「自分に自信がないのは親の無関心のせいだった」「いじめのせいだった」と心当たる人もいるかもしれません。

大人になっても変えられる! 心の癖の矯正方法

けれど、環境によって身についた性格は「心の習慣」でもあります。何か出来事が起こったときに、どんな風に処理をするのか、という習慣であり、癖なのです。そして、習慣や癖は、時間はかかるけれど変えることができます。

例えば自己志向性が高い人の「習慣」としては

  • ①自分を信頼し、自分の現状を、自分自身が認めてあげる
  • ②失敗を他人のせいにせず、自分で責任をとる
  • ③困難なことに、臨機応変に対処できる
  • ④目標を設定し、それに向けた目的意識を持って行動できる
  • ⑤良い生活・行動習慣を維持する

こんなことが挙げられます。自己志向性が低いという自覚がある人は、こんな癖をつけられるよう、トレーニングできると良いですね。

おわりに

生まれ持ったパーソナリティの傾向(気質)による生まれつきの個人差は必ずあります。だからといってパーソナリティは変えられないものではなく、自己志向性を高めたり、協調性を高めたり、性格の成熟度を高めていくことによって、「困りごとをなくし、素晴らしい社会生活を送る」ことは十分に可能です。「自分は生まれつきこんな性格だから」と諦めてしまうのではなく、成熟度を上げて、自分が求めている未来に近づくことができるよう積極的に働きかけてみてはいかがでしょうか。

子育てをするときには、生まれ持った個性を認めてあげながら、自己志向性を高めてあげるような関わり方を目指せると良いですね。

参考文献
・北村俊則『日本におけるTCI研究小史 北村メンタルヘルス研究所』
・木嶋伸彦『Cloningerの気質と性格の7次元モデル及び日本語版TCI』

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