更新日 2024年09月03日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
ビジネスシーンでもプライベートでも、人間は様々な「誘い」を受けることがありますね。 呑みの誘いや友人同士の集まり、遠出、コンサート等など、誘いの場面は多々有ることでしょう。
しかし忙しい現代日本人の場合、全ての誘いに「OK」ができることはほとんどありません。 そしてこの「誘いの断り方」が、後々の人間関係に影響をおよぼすことも多いのです。
ここでは誰かからお誘いを受けた時、気をつけておきたい注意ポイントを紹介していきます。
誘いを断る時、ほとんどの人は「断る理由」を断り文句に付けることでしょう。 これは「相手に悪く思われたくない」「相手に興味や好意が無いのとは違う」という「好意的な表現」を行おうとする心理が働くからです。 例えば「仕事/バイトが入っている」「熱が高くて」と言った「仕事」などを理由としている場合には、もちろんその理由を述べた方が相手からの好感度は下げずに済みます。
しかし断りの理由に「人名」を入れるのは避けたほうが無難です。 例えばAさんから誘われた場合、すでにAさんとの共通の友人・Bさんとの約束が入っていたとしましょう。 この時、「Bさんと約束をしてしまって」と正直に話すのはNG。
いくら「先約なのだ」とわかってはいても、人は「人名を出して断りを出される」という局面に接した場合「自分よりも誰かの方が優先されている」と感じます。 「優先順位を下げられた(マイナスの対応)」と感じると、自動的に人は「マイナスの対応で返そう」と感じてしまいます。 これを心理学では「悪意の返報性」と言いますが、要らない悪意を生み出すのは避けたいところですよね。 すでに誰かとの約束が入っているようであれば、「用事があって」等、マイルドな理由を述べた方が賢明です。
「●日に暇?●●に行かない?」と誘いを受けたけれど、その日はもしかしたらデートの予定が入るかもしれない… 暇だったら行きたいけど、デートが入ったらデートに行きたい… こんな時、人はつい「たぶん行ける」という曖昧な返答を送ってしまいがちですね。
しかし実はこの返答、実際に予定が入らず「●●という集まりに行けた」としても好感度は下がっています。 さらに「たぶん行ける」→「ごめん、やっぱりダメ」という「曖昧な肯定→その後の断り」の好感度の下がり方は、さらに大きなものになるのです。
この理由のひとつは、「たぶん行ける」という曖昧表現が、【1】で紹介した人名との比較よりもさらに大きな「優先順位の比較」を感じさせるため。 「たぶん行ける」という言葉の裏には「大事な予定(あなたよりも優先する予定)が入ったら行けない」という意味を強く示しています。
さらに「優先する用事が入らなかった時には行きたい」という「補欠的」な扱いは、人間関係を築く上で非常に大きな悪印象を与えるのです。 例えば優先するべき理由が「仕事」などの場合「行けると思う、ただ、仕事が入る可能性がある」と条件付きの肯定表現を使います。
なお恋人、家族などが優先事項にある場合、最初から断っておいた方が好感度を下げずに済むことも多いものだとは留意しておきましょう。
「誘う」という行為は、わざわざメールや電話をするという「手間」も生みますし「断られるかも」というストレスも多少感じるもの。 好意のために労苦を行った結果が「断り」だった場合、誘った人は多かれ少なかれ失望やがっかりした気持ちを持つことになります。
ちなみに心理学では、この「断られた時の失望」に耐えられるのは「3回」程度が限度と考えられています。 3回断られると、人間は「自分に興味/好意が無いのだ」と感じ、誘うことをやめてしまったり、相手と距離を置きはじめるのです。
とは言え、この「3回」は「連続しての3回」という意味。 一度こちらから誘いをかければ、「断られてばかり」という印象を払拭することができます。 「あの人からの誘い、断ってしまった…」という時には、意識的に断った人を遊びや呑みなどに誘ってみましょう。
また、しばらく忙しい時期が続くという場合には、こちらから「誘いを受けることができない期間」を区切るというのも手。 「夏の間は忙しいので誘いに乗れない、秋になったらまた誘って欲しい」など、できるだけ具体的に「また誘いに乗れる時期」を提示するというわけです。 その間に誘いを受けることも減らせますし、印象を悪くすることもありません。
誘いを断る際には、これらの注意事項に加えて「誘ってくれたということに対するお礼やお詫び」や、「今度は行きたい」という気持ちを必ず付け加えるようにしましょう。 誘い、誘われるというのは交友関係を築く上での基本のコミュニケーションのひとつ。 上手な断り方・誘われる態度を覚えて、長く続く良い関係を維持していきたいですね。
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