更新日 2024年08月21日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
2010年代に入って、うつ病などの気分障害で病院に行ったことがある人の数は100万人台を突破するようになりました。 「うつ病はマジメな人がかかるもの」「気が弱い人がかかるもの」…このような思い込みを捨て、誰もが「うつ病にならないような心の持ち方」を工夫していくべき時代が来たとも言えるでしょう。 ウィルス型の病気等とは異なり、うつ病には「完璧な予防法」というものは残念ながらありません。 しかし日々の生活の中でちょっとした点に気を配ることでストレスを軽減し、うつ病へと向かう可能性を下げていくことは可能です。
ここでは「うつ」を防ぐために知っておきたい3つのポイントについてご紹介していきましょう。
「ストレスがかかる場所」は、人によって大きく違うものです。 例えば友達とおしゃべりをするのが大好きで、喋ることでストレス発散をできるタイプであれば、プライベートでたくさんの友人と会い、和気藹々と過ごすことが「ストレス解消の場」となるもの。 ところが、世の中にはもちろん「人と話をするのが苦手」という人もいます。 このような人に「ストレスが溜まっているみたいだから、友達とでも遊んでくれば?」と言っても、ストレス解消になるどころか、却ってストレスを貯めこんでしまうことになるのです。
「自分に合ったストレス解消法」が人によって異なるように、「特にストレスが溜まりやすい場」というのも人によって違うというわけなんですね。
ところが責任感が強かったり、「平均的・理想的でいなくてはならない」という思い込みが強かったりすると、前述のようにプライベートでの付き合いが苦手なのに、「誰ともでも仲良くできる自分でいなくてはならない」と無理をして積極的にでかけてしまうケースも少なくありません。 このような無理の積み重ねが大きなストレスを生んでしまうこともあります。
まず大切なのは、「自分はこういうシーンが苦手だな」「こういうところだとストレスが溜まりやすいな」という面を自覚することです。
「明日は早く起きなくては」「頑張らなくちゃ」「早く仕事を終わらせなくてはいけない」…このような「must(ねばならない)」な考え方や口癖が増えてはいないでしょうか?
「こうしなくてはならない」「こうでなくてはならない」等など、「must」の口癖が増えるほど、自分に対して理想的な高いハードルを課している証拠です。
また「●●なんだから頑張らなくては」と力むのも考えもの。 例えば「母親なんだから」「上司になったんだから」と自分で自分を「理想の母親・上司」などにはめ込もうとしてしまいやすくなります。
自分の口癖や考え方などはなかなか意識しづらいものではありますが、例えばTwitterやFacebook等SNSでつぶやく回数が多い人であれば、自分の発言ログをチェックしてみるのも手です。 「ねばならない」的な発言が多いようであれば、少し自分に対するハードルを下げてみるようにしてみましょう。 「今はこれでいいや」「今日は適当でいい」と自分をゆるし、開放する回数を増やすことも大切です。
仕事や上司、家族やパートナーの愚痴をひっきりなしに吐いている人っていますよね。 「随分ストレスが多そうだなあ」と感じるかもしれませんが、実はこういう「愚痴を吐く人」ほどストレスは溜まりにくいものなんです。
周囲の人に「愚痴」という形で自分の不満を述べ、それに共感をしてもらうことなどでストレスが解消されているんですね。
もちろん「のべつ幕なしに愚痴を吐く」のはオススメできない点もありますが、実はこのような「愚痴を吐ける人・場所」を作るのはとても大切なこと。 「人に不満を述べるのはいけない」「愚痴を吐いて、嫌な気分にさせるかも」と不満や愚痴をグッとこらえてしまう人ほど、心の中にストレスを貯めやすいのです。
配偶者やパートナー、友人等特定の人ばかりに愚痴を聞いてもらうと相手にストレスをかけてしまうこともありますので、「ちょっとストレスが溜まったな」と感じた時にサラリと愚痴を口にできる場を複数作るのが理想的。
「愚痴は吐かないことに決めている!」という人は「相談」という形にしてみたらいかがでしょうか? 「最近、こんなことに悩んでいるんだよね」と他人に「弱い自分」を見せることで、肩の荷が下りストレスが抜けることも多いんですよ。
「明るく元気で、ハツラツとしていて、愚痴や弱音を言わない」という理想の人格は確かに素晴らしいものではありますよね。 しかし、人間には誰しも辛い時というのはあるもの。 「理想的な人間でいなくては」「人に迷惑をかけないようにしなくては」と頑張りすぎて、心に多大なストレスをかけてしまっては元も子もありません。 「自分の中に弱い面があっても良い」と認め、それを許すことが「メンタルの強い自分」への最初の一歩となることでしょう。
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