「よかれと思って」は危険?「頼まれていないアドバイス」が人間関係にもたらすデメリットとは

更新日 2016年12月14日 |
カテゴリ: 人間関係を良くしたい
「よかれと思って」は危険?「頼まれていないアドバイス」が人間関係にもたらすデメリットとは

「あの人、もっとこうしたらいいのになあ」と思ったことはありませんか? 「もっとこんなメイクをしたら似合うのに」「こういう風にすれば、恋人と仲良く仲良くなれるのに」…等々、人と関わっていると「少し変えるだけで、良くなるのになあ」と感じることは誰にでもあるはずです。

また家族やパートナー、友達等になると、気軽に「こうしたら?」と提案したくなってしまいますよね。 ところがこのような「相手に要望を受けたわけではないアドバイス(忠告)」は、人間関係において良くない影響をおよぼすことも。 ここではアドバイスがデメリットになる理由や、アドバイスをしたくなった時の考え方について紹介をしていきましょう。

1. 「依頼されていない忠告」は「上下関係」を感じさせやすい

例として、友人同士のAさん・Bさんという関係があったとします。 AさんがBさんに「ホットケーキがうまく焼けないんだけど、どういう風にやったらうまく焼けるの?」と質問したとしましょう。コレに対してBさんがホットケーキの焼き方をアドバイスするのは、まったく問題がありません。

Aさんは「アドバイスを求めている」状態であり、それに対してBさんが「情報を提供」したのですから、精神的にも需要と供給のバランスが取れており、関係性は良好となるのです。

しかしここでAさんが「今朝はホットケーキを失敗させてしまった」という笑い話を提供していたとしましょう。 ここで、Bさんが「ホットケーキはこうすればうまく焼ける」とアドバイスを始めたらどうでしょうか?

Aさんは、今朝はたまたまホットケーキを失敗してしまっただけかもしれませんね。 またAさん自身は「話題」としてホットケーキの失敗を口にしただけであり、その状況に対する「アドバイス」を求めていたわけではありません。 「教えてくれてありがとう」とAさんは表面上は言うかもしれませんが、AさんとBさんの関係性にはバランスの悪さが残ることになります。

「アドバイス」とは、「自分が相手よりも知識・情報・経験を持っている」と感じた側が行うもの。 頼まれていないアドバイスをしようとする側は、相手を「下に見ている」と言っているも同然ということになるのです。

しかし、人から下に見られて喜ぶ人間は居ませんね。 「相手のためになるだろう」とアドバイスを繰り返すほど、周囲との人間関係に悪影響ということになります。

2. 「忠告」は「相手を変えたい欲求」?

私たちはなぜ、「望まれたわけではないアドバイス」をしたくなってしまうのでしょうか。 アドバイスをしたがる行為の奥底にあるのは「自分が正しい」と信じようとする心です。 特にアドバイスの内容がモラルやマナーと言ったものになる時、「自分が世間一般の常識に近い」と感じた人ほど強く其の点にこだわる傾向にあります。

ところが、アドバイスとは「自分が正しいと思うものに相手を近づけようとする行為(相手を変えようとする行為)」に他なりません。 恋人やパートナー、家族に「もっとこうなるべきだ」と感じアドバイスをしたくなるのは、自分が相手に「自分の望む形になってほしいから」なんですね。

しかし、人間は自らが「変わろう」と思い、自発的に考えて行動をしない限り、変化をしようとはしません。 要らないアドバイスを受けても「反発心」や「反抗心」を持つだけで、それを受け入れることは無いのです。

3. どうしても言いたい時には「お願い」という形を取ろう

人間関係を築く上では、「相手を変える」ということは難しく、「自分自身が変わる」方がよほど早いものです。 しかし夫婦や家族、同僚等、付き合いが深く顔を合わせる時間が長い場合、どうしても相手に「ここだけは変わって欲しい」と感じる部分があるかもしれませんね。

そのような時には、「こうするべきだ、こうしなさい」という上からの忠告という形を取るのではなく、「自分があなたにこの点だけ変わって欲しいと考えている」という「お願い」という形を取ってみましょう。

例えば、仕事の中で同僚の作業方法に「要領が悪い」と感じられる点があり、それが自分の仕事にも影響をおよぼすものだったとしましょう。 頼まれてもいないのに「こうした方が早いよ」と指導(アドバイス)をするのは、上記のとおり良い影響を生むものではありませんね。 そのため「『私が』今日中にこの作業を終わらせたいので、こういう形で作業をしてもらえないだろうか」という、『私』を主語とした「依頼」の形を取るのです。

「指導」ではなく「依頼」なのですから、後輩がその依頼のとおりに作業をしてくれたら「ありがとう」とお礼を言うのは当然ですね。 「相手に教えてやった、お礼を言って欲しい」ではなく「自分が相手に変わってもらったのだからお礼を言う」このような考え方の転換が必要となってきます。

「自分が頭を下げて、依頼をするほどのことではない」と思うのであれば--それはまさしく、「相手にとっても自分にとっても必要の無いアドバイス」でしかないのです。

おわりに

「アドバイス」ではなく「依頼」という形に置き換えてみると、意外と「お願いをする数は少ないかも」と気づく人も多いはず。 自分自身に関わることでなければ、わざわざ「依頼」をする人は居ないですよね。 つまり、わざわざ自分に関わりの無い点まで相手に変わってもらう必要は無い、というわけです。

「自分だけが正しい」という思い込みを捨て、「人は人、自分は自分」という考えを持つことで、アドバイスをしたくなる回数も少なくなってくることでしょう。

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