更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: 習慣を変えたい
「大掃除で部屋をキレイに片付けても、すぐにまた散らかってしまう」「デスクまわりがいつもゴチャゴチャしていて、探しものを見つけるのにも一苦労…」等など、「片付かない!」ということにストレスを感じている人も多いはず。 スッキリとした部屋やデスクに居る場合と、ゴチャゴチャした環境に居る場合では、人間のストレスの感じ方や能力の発揮ぶりも大きく変わってきてしまいます。
毎日を気持ちよくリラックスして過ごすために、「いつもキレイな環境」にしておきたいですよね。 ここでは部屋やデスクを片付ける際に知っておきたい3つの心理学的ポイントについてご紹介していきましょう。
人間の能力には、大きく分けて3つのレベルがあることを知っていますか?
ここではもっともできている状態を「理想レベル」、通常時を「普通レベル」、疲れている時や眠い時、健康に問題がある時などを「最低レベル」と称しておきましょう。
普段片付けをしない人が「よし、やるぞ!」と奮起して掃除を始めた場合、その人は「理想レベル」に近い場所に居る状態です。 そのため、今後のための片付け(収納)についても「これからも理想レベルを継続できるに違いない」と想定し、見た目の美しさなどを重視した「理想レベルに合わせた収納方法」にしてしまう傾向にあります。
ところが当然のことながら、人間はいつも「理想レベル」に近い状態を維持できるものではありません。 仕事で疲れたり、忙しかったり…と体力や判断力が低下すればするほど「理想レベルなら片付く収納」では対処がしきれなくなり、再度モノが溢れだしてしまうのです。
まずは「自分の最低レベルはどのようなものか」を認識するところから始めましょう。
レベル1 )帰宅した際など、毎日モノは所定の位置にしまえている。掃除機をかけられるのは週に4日以上。
レベル2 )週に2~3回はモノを所定の位置に戻す作業をしている。掃除機をかけるのは週に1度か2度。
レベル3 )モノを片付けるのに週1回、もしくはそれ以上の時間を要している。掃除機は月に何度かかけている状態。
「最も忙しい時」がレベル2や3になる人の場合、例えば「見せる収納・飾る収納」などは行わない方が無難。 机の上・棚の上などにモノが出ている状態を最低限に減らすべく、「隠す収納」を考える必要があります。
洋服類や書類などは、キレイに畳まれたりサイズを揃えて整頓されている状態であればあまり幅を取らず、スッキリとしまうことができますね。 ところが前述のとおり、人間は通常レベルや最低レベルになるほど「しまい方」もややザツになっていくもの。 そして「少し雑なしまい方」を容認できた方が「全体的には片付いている状態」を作ることも簡単になるのです。
キッチリと整頓を行った場合と、少しラフにモノをしまった場合では、その容量には1.2倍~1.3倍もの違いが出ると考えられています。
例えば靴下や下着、ペン類や文房具等の小物類でも「サッとしまった場合」には幅を取りやすいわけですね。
そのため、「理想レベル」でキッチリと片付けを行ってしまうと、その後の「通常レベル・最低レベル」で片付けをしようとした場合に引出しや棚の中にモノがおさまりきらず、再度床や机の上にモノが溢れだすことになってしまいます。
収納を考える際には、「キチンと片付けた状態でモノが60%~70%入っている状態」にするようにしましょう。
片付けを行った際に「だいぶスカスカだな」と感じる程度の方が、その後のモノの出し入れがラクになります。
引出しの中や棚の中がパンパンになっているのでは、いつまで経っても「片付く部屋」にはならないのです。
モノをしまうことを「面倒だな」と感じるのは、誰もが同じこと。
この「面倒さ」を毎日我慢できるのは、個人差はあるにせよせいぜい3秒~5秒程度であると考えられています。
つまり「3秒でしまえる」と感じられるモノであれば、人はヒョイと手にとって所定の場所に戻すことができるのです。
とは言え、部屋にある全てのモノを3秒でしまいきれる収納というのは、現実的には難しいですよね。 そこで部屋やデスクまわりにあるものを、3つのランクに分けてみましょう。
ランクA:毎日必ず使うか、週に3回以上は使うモノ。
ランクB:週1回、月に1~2回程度は使うモノ。
ランクC:2~3ヶ月に1回、もしくは年に一度程度しか使わないモノ。
「ランクC」であれば、押し入れの奥やベッドの下、引出しの奥側等に入れても構いません。 しかしランクBになったら、やや出し入れのしやすい場所に置く必要が出てきますね。 そしてランクAは「3秒」そして「1ステップ」で必ずしまえる収納とするのです。
この「1ステップ」とは、例えば「引出しを開けるだけ」「クローゼットの扉を開けるだけ」でしまえるということ。 「引出しを開け、さらにその中の小箱を開けて」ということになればステップを2つ踏まなくてはなりませんね。 「脚立を持ってきて、さらにその中の箱を引き出して、中のものを吟味」ということになれば、3ステップ、あるいは4ステップ以上が必要となります。 毎日使うものについては、可能な限り「ステップは一つ」でしまいきれる方法を選びましょう。
収納や片付けというと、私たちはついつい「見た目の美しさ」といった審美的観点、そして「たっぷりとしまえるかどうか」などの合理的観点を重視してしまいがちです。 しかし「環境をキレイな状態に維持する」ためにもっとも重要なのことを心理学的に考えていくと、「しまいやすさ」に行き着きます。 まずは「しまい方はラフだけれど、モノが溢れていない」という状態を目指してみましょう。 「モノを使って、しまう」という習慣に慣れていくことで、徐々に「キレイにしまう」手順も身についていきますよ。
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