あなたは大丈夫?増加している「ゲーム依存症」とは

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 習慣を変えたい

インターネットの普及によって、大きくその形を変えたゲーム業界。 「オンラインゲーム」利用者の数は年々増加している傾向にあります。 スマホの台頭で手軽にできるオンラインゲームが増え、通勤途中などのスキマ時間などにオンラインゲームを楽しんでいるという人も多いことでしょう。 ところが、最近問題になってきているのが「ゲーム依存症」となる人が増加しているという点です。 自分や周囲の人に「もしかして…」と思う点があったら、早めにチェックをしておきましょう。

1. まずは「ゲーム依存症かどうか」のチェック

よく何らかのゲームにハマっていることを「ゲーム依存で」などと言う人がいますが、「依存症」が単なる「ゲームが好きな人」と大きく異る点は、健康・生活に支障が出ているか否かという点です。 まずは以下の点に思い当たる部分があるか、またその頻度などをチェックしてみましょう。

・ゲームを途中で止められず、仕事・家事・約束などに支障をきたしている
・余暇の時間を全てゲームに宛てている
・食事内容がゲーム開始前と変化している(ゲームをしながら食べられるものを選んでいる)
・ゲーム開始以前と比較して、体重の大幅な増量、もしくは大幅な減量があった
・ゲームをするために、風呂・洗顔・トイレ等の衛生的行為を怠ったことがある
・オンラインゲーム内のプレイヤー以外との会話等のコミュニケーションがうまく行えなくなっている
・ゲームをしている間は眠くならず、徹夜・睡眠時間の大幅な減少が起こっている
・金銭の用途がゲームへの課金に絞られる、ゲーム課金のために生活費などを使っている

上記の条件が頻繁に起こっている場合、ゲーム依存の可能性は非常に高いと言えます。 特にゲーム以外の人間関係に対する興味の低下・欠乏、風呂・トイレと言った自分を清潔な状態に置く行為や睡眠を「時間のムダ」と感じることはゲーム依存症の人に共通して見られる傾向です。

2. 増えている「依存症一歩手前」の人たち

上に挙げたような極端な例にあてはまらないから、自分は依存症ではない…と安心している人もいるかもしれませんね。 ところが、現在増えているのが上記の「依存症」とまではいかなくても、やや生活に問題が出ている「一歩手前」の状態にある人達です。

依存症になりやすい兆候としては、以下のようなものが代表例として挙げられます。

・仕事の昼休憩・トイレ休憩等、空いた時間ができるとオンラインゲームの状態を必ずチェックしている
・帰宅直後にゲームを開始している、もしくはゲームがプレイできる状態にしている
・帰宅後・休日等にゲームをすることが増え、その他の用事を入れる回数が減っている
・家族との食事や友人との集まり、恋人との電話等、ゲーム以外の人間関係を楽しむ時間において、それを「早く終わらせたい」「時間を短縮させて、その時間をゲームに充てたい」とイライラしたことがある
・部屋の掃除をする回数、美容院に行った回数等、自分の外見や環境を清潔に整える回数が減っている
・ゲームプレイ中のプレイヤー同士との会話の方が現実世界での人間関係より有益・楽しいと感じることが増えた

現在仕事内容や家事等の作業面に問題が出ていなくても、上記の条件に当てはまる部分が多くなっている場合には要注意です。

3. 「もしかして依存症かも?」と思ったら

「依存症一歩手前」に思い当たる部分が多ければ、まずは一日・一週間にプレイをした時間を記録してみるようにしてみましょう。 「そんなにやっていないつもりだった」という人でも、視覚的に記録を見ることによって、以前の自分に比較してどれだけの時間をゲームに当てていたかを認識することが「これはマズイかもしれない」と感じる第一歩となります。

次に「しばらくの間」で良いので、ゲームから物理的に距離を置いてみることが重要になります。 「これからずっとゲームができない」と考えるとゲームから離れることが難しくなるので、まずは「3日間~1週間」ゲームから離れるようにしてみましょう。 本格的な依存症になっていない人であれば、ゲームから一時的に物理的距離を置くことで熱意が冷め、現実世界の楽しさを再確認できるようになります。

しかし本格的なゲーム依存になっている人の場合、ゲーム類は完全に遮断をする必要があることも。 スマホ・ゲーム機器類の撤去、アプリ消去等の対応を行いますが、依存症となっている人の場合にはゲームによる快楽のドーパミン発生が「ゲームをやめなくては」という理論的な考え方を凌ぎ、冷静な判断が行えないケースが少なくありません。 自分でのゲーム離れが難しい場合や、既に「ゲーム禁止」に失敗しているという場合には、専門のカウンセリングを受けた方が確実です。

おわりに

「ゲーム依存」はアルコール依存症やギャンブル依存症と同様に、中毒となっている場合には自分自身やご家族等、依存症に対する知識が無い人達での対処を行うことが非常に難しい病気のひとつです。 「ゲームを止められない」ことで「意思が弱いんだ」「自分はもうダメなんだ」と自分を責めている方もいらっしゃいますが、既に中毒である場合には専門家の協力を得ることが大切。ご自分を責めるよりも早めにプロの協力を請いましょう。

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