更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
食べ物、服装、レジャー、人のタイプ…人間の嗜好には様々な「好きキライ」がありますね。
「これはニガテ」と思うものが全く無い、という人は居ないはず。
でも、「キライだ」「ニガテだ」と思ったまま、十年以上もそのままにしているものもあったりしませんか?
「キライなものだらけ」で人生を終えてしまうのはもったいないもの。
新たな自分へ変わるためのステップとして、「キライ・ニガテを減らすコツ」を知っておきましょう。
人間は物理的にも精神的にも常に流動的な生き物。
体の作りや身体的能力が年々変わっていくというだけでなく、自分を取り巻く環境や実績の積み重ねなどによっては人格すらも徐々に変わっていくものです。
ところが人間は人生の中で「強烈な出来事」があると、その対象に対する印象を決定的にしてしまい、その後の変動を受け入れないことがあります。
わかりやすいところで言えば、「子供の頃にキライだった食べ物」を思い浮かべてみましょう。
なんらかのキッカケで「食べられるようになった」という人もいますが、ずっと「キライだから食べない」という理由で避け続け、大人になってからも一度も口にしていない…なんてものもあるのではないでしょうか?
もしかしたら嗜好が変わっているかもしれないのに、その可能性を否定しているわけです。
食べ物ではなくても、例えば「小学生の時に体育がキライだったから、運動はキライ」という人もいるかもしれませんね。しかしこれはもしかしたら「集団行動がニガテ」なだけかもしれませんし、「周囲と比較されるのが嫌だった」というのが本当の「キライな理由」だったかもしれません。
自分のペースで取り組めるものであれば、「運動がイヤというわけではない」可能性も高いというわけなんですね。
「こういうタイプの人はキライ」等、人間をタイプ分けして嫌ってしまいがちな人も少なくありません。
このような「ニガテ・キライなタイプ」の根源にあるのは、過去の経験で「嫌だった人」の特徴が集約されていることがほとんど。
ところが、人間は簡単にタイプ分けできるものではありません。
似たような特徴を持っているからと言って、以前に会った「嫌な人」と現在目の前に居る人が同じ性格をしているとは限らないわけです。
「同じ嫌なところを持っているに決まっている!」と感じてしまいやすいのは、人間が「似ている」と感じた人に対して、「共通項目」ばかりを注視してしまいがちだから。
「似ていない部分」もあるのに、その点は目に入らなくなってしまっているのです。
このような感じ方の歪みを、心理学では「認知的バイアス」と呼んでいます。
また人間は一度ニガテ・キライと感じたものに対しては距離を置こうとする心理的法則も持っている上に、距離を置けば置くほどその罪悪感から「嫌いだ」と感じようとしてしまいます。
このような心理的な「色眼鏡」を取り払って物事を見てみれば、「意外と良い人だった」なんてことも多いんですよ。
よく「好きの反対は無関心」なんて言われることがありますが、心理学的にもこれはほぼ正解。 では「キライ」の底に有るのは?というと、これは「興味と関心」ということになります。
そもそも人間は、興味を持たないものに対しては「キライだ」という感情を持とうとしません。 「●●なんて嫌いだ/苦手だ」と発言したり、「●●は良くない」といった対象を貶めるような発言をする人ほど、その対象に対して強い興味を持っているのです。
興味が「好き」ではなく「キライ」へと移ってしまうのは、それが一見すると自分には手に入らないもの、自分の能力では達成できないものに感じてしまうから。
「本当はやってみたい、体験してみたい」「でもできない」という気持ち(劣等コンプレックス)が強くあるからこそ、「あんなものはくだらない」といった「キライな発言」が増えてしまうんですね。
他の人に対して「これがキライ、これが苦手」と今まであなたがたくさん言ってきたものこそ、今あなたが「最も興味があり、克服したいと感じている問題」である可能性は大。
「1ヶ月間だけ」「半年だけ」と言った期限を一度区切ってみて、「キライ」と思わずに対象を見てみたり、いっそその対象に飛び込んでみてはいかがでしょうか?
思ってもみなかった世界が広がっているかもしれませんよ。
「嫌いなもの、苦手なもの」は、もちろん誰にでもあるものです。
しかし「あれも嫌い、これも嫌い」という「苦手/嫌い」が多い人は、周囲の人間とのポジティブな共通項を結ぶことができず、人間関係も狭まってしまうことがあります。
「キライだ」という思い込みを一度捨てて、新たな世界の広がりに踏み込んでみましょう。
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