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「抗うつ薬」を正しく飲まないと起こる?『セロトニン症候群』の特徴・原因・予防

更新日 2016年06月24日 |
カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
「抗うつ薬」を正しく飲まないと起こる?『セロトニン症候群』の特徴・原因・予防

2008年には100万人を突破し、その後も高水準で推移しているうつ病などの気分障害の患者数。 うつの治療やその治療薬の服用なども、以前に比べると日常的なものとして捉えられることが増えてきましたね。 しかしうつ病の治療薬である「抗うつ薬」の服用に問題があった場合、深刻な「別の症状」が起こることもあるんです。 精神状態に問題が出るだけでなく、場合によっては身体的な病気として発症することも。 これらの症状は「セロトニン症候群」と呼ばれています。 ここでは「セロトニン症候群」について、その意味や症状の特徴、原因、予防対策等をご紹介していきましょう。

1. そもそも『セロトニン』って何?

セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン)とは体の中に存在する神経伝達物質のひとつ。 胃腸の動きや筋肉の動き等を担当する働きを持っていますが、同時に心を穏やかにし、幸福な状態を認知させることも担当しています。 そのためセロトニンは「幸福ホルモン」と呼ばれることもあるのです。

人間の体内には平常時約10mgのセロトニンが存在し、そのうちの20%程度が脳内の神経で活動しています。 ところが「うつ病」の患者の場合脳内のセロトニン量が減少し、これによって幸福感が減ることに。 この状態が長期化することで、「落ち込み」「無力感」等を感じるようになるのです。

うつ病の治療に用いられる抗うつ剤は、この脳内の「セロトニン」を増やす目的で用いられます。 ところが服用が正しくなかった場合、脳内のセロトニンが増えすぎてしまい、様々な症状を発症させてしまうのです。 セロトニンは「増えれば良い」というものではない、というわけですね。

2. セロトニン症候群の症状は?

セロトニン症候群では、以下のような症状が特徴となっています。

<<精神的症状>>

・服用後数時間以内に著しい不安を感じる
・イライラとした気分が収まらず、周囲に対し攻撃的になる
・混乱を来し正常な判断ができなくなる
・興奮状態に陥り沈静化されない

<<身体的症状>>

・手・足などにふるえが見られる
・高熱・熱による急激な発汗が見られる
・心拍数が上がる(ドキドキが止まらない)
・体がこわばったように感じる
・頭痛、嘔吐
・昏睡

薬の服用後にこのような症状が平行して発症した場合『セロトニン症候群』である可能性が高いと言えます。 万一このような症状が起きた場合には、早急に担当医師への連絡をし対処を請うことが必要です。 ふるえ・体のこわばり等が激しい場合、救急治療が必要となるケースもあります。

3. セロトニン症候群の原因は?

セロトニン症候群を引き起こす原因は「抗うつ剤」に含まれるセロトニンの分泌作用ということになりますが、「抗うつ剤を飲む=セロトニン症候群の危険あり」というわけではありません。

精神科医・心療内科医等はそれぞれの患者のセロトニンの分泌量に合わせた抗うつ剤を処方しています。 そのため医師の処方に従い、容量・服用時間等を守って服用をしている場合「セロトニン症候群」の心配をする必要はないのです。

しかし問題はこの「容量・服用時間」と「薬の飲み合わせ」です。 「薬が効かないから」と自己判断で服用量を増やす、以前に処方された薬と同時に薬を服用する、「飲むのを忘れていたから」と服用時間間隔を著しく縮める… サプリメントのような感覚で「抗うつ剤」の誤った用法・容量を用いた結果、重篤なセロトニン症候群を引き起こしたケースが増加しています。

4. セロトニン症候群を予防するためには?

セロトニン症候群を予防するには、まず医師による服用方法・服用時間などの説明をしっかりと聞き、そのとおりに服用を行うことが大切です。 現在なんらかの他の薬やサプリメントを服用している場合、その薬とあわせて飲んでも大丈夫なのかをよく確認しておくことも必要になります。

また薬を飲み忘れて後から飲むということが多い人の場合、携帯電話やスマホのタイマー設定を使う等の対処をして同じ時間に同じ容量の薬をきちんと服用するようにしましょう。

おわりに

『セロトニン症候群』は昏睡や臓器不全といった重篤な症状を引き起こす可能性もあり、最悪の場合には死亡することもあります。 「もっと飲めば効くのでは」といった安易な考えを持つことは危険です。 またうつ病が長期化している人、再発している人等で複数の抗うつ剤を服用している場合には同居家族などが服用状態を管理・チェックすることをおすすめします。

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