創造すると幸せになる―観賞から創造へ
更新日 2016年06月22日 |カテゴリ: 自分を変えたい

あなたの趣味はなんでしょうか。
よく趣味として挙げられるのは、読書、映画鑑賞、美術鑑賞といったところでしょうか。これらは異なる趣味のように思えますが、一つの共通点を持っています。それは、いずれも「読む」や「観る」といった、受身の形をとるということです。
観賞する人よりも、創造する人のほうが幸せ
「音楽、絵画、ダンス、陶芸などの美しいものを鑑賞する人よりも、それらを創造する人のほうが幸せ」という研究結果があります(大曽根,2011)。
なぜ、創造すると幸せになるのでしょうか。「アートセラピー」との関連性から、その謎に迫ってみましょう。
アートセラピーとは
「アートセラピー」という心理療法があります。米国アート・セラピー協会はアートセラピーを次のように説明しています。
内面的な葛藤をアウトプットすることによって、その心理的問題が解消に向かうのではないでしょうか。また、アートが治療として使用できるばかりか、自己啓発を求める人にとっても有効な手立てとなりうるということが示されています。「アートを作ることで人生の肯定的な喜びを味わう」のです。
「観賞」から「創造」へ
あなたも受身の「観賞」から、能動的な「創造」へと移行してみませんか。具体的には下記のように置き換えてみるといいと思います。
- 音楽観賞→自分で楽器を演奏してみる。
- 絵画観賞→自分で絵を描いてみる。
- 食べ歩き→自分で料理を作ってみる。
- スポーツ観戦→自分で草野球や草サッカーのチームを作ってみる。
- 読書→自分で小説やエッセイを書いて新人賞に応募してみる。ミニコミ誌を作ってみる。
例え、「下手だなあ」と笑われることがあってもいいではありませんか。「ネタ」のひとつになりますし、かえって練習する際の励みになるかもしれません。なにより、創造することによって、確実にあなたの心は幸せへと近づくのですから。
さあ、あなたも「創造」する生活を始めてみませんか。
参考書籍
・前野隆司『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』講談社
あなたにおすすめのコラム
-
才能と努力、どちらを信じますか?―人生を変えるマインドセット
▶ -
変わりたいのに変われない…知っておくべき「変われない理由」
▶ -
自分を変えたい人が知っておくべき5つの考え方
▶ -
「幸せな人」になるにはどうしたらいいの?考え方を変える3つのコツ
▶ -
年齢を重ねて、より幸せに―「アンチ」よりも「サクセスフル」エイジング
▶ -
幸せになる方法:古代ギリシャの哲学者、エピクテトゥスの教えに学ぶ|カウンセラー 鶴田 みさ
▶