もう先送りしたくない!後回しがちな人の3つのタイプと4つの対策

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 自分を変えたい

子どもの頃の夏休みの宿題、テストのための勉強。 大人になってからは、仕事の課題、大掃除や旅行の準備。 「やらなきゃなあ」とわかってはいても、つい先延ばしにして期限ギリギリになること、ありますよね。

直前に慌てて行動してスレスレでセーフというケースも多いはず。 でも期限に間に合わずに遅刻をしたり、慌てていたせいでミスが見つかることも… こんなことが増えていくと、いずれは大問題を引き起こしてしまいかねません。

なぜ、期限間近にならないと行動ができないのか? ここでは先送りにしてしまう人の3つのタイプと、その改善のための対策法についてご紹介していきます。

先送りしてしまう3つの心理タイプ

1 . スリル報酬タイプ

行動期限間近になると、人間の脳はそのストレスから交感神経が刺激され、興奮・集中をした状態になります。 そして行動が達成された場合、今度は一気に緊張から抜けだして、大きな開放感を得るのです。

スリル報酬タイプは、この「開放感」を「心理的報酬(ご褒美)」として認識してしまっている人。 「ギリギリだったけど、できた!」と良い気分になったのを忘れられず、無意識に「次回もギリギリ」を望んでしまっている…というわけですね。 このタイプの場合、ストレスによる興奮・集中状態でこそ良いものが作れるという思い込み(認知バイアス)があることも多いようです。

2. 楽観理想タイプ

「どうせやるなら、あれもこれもしたい」と欲張り過ぎて、目標が大きくなるタイプです。 自分の能力を遥かに越えた結果を求めたり、理想論を掲げすぎてしまう傾向も。 一見すると楽観的なのですが、無意識に「目標の完全な到達は難しい」と感じており、実際の行動へ取り掛かるのが遅くなります。

3. 失敗恐怖タイプ

行動によって結果が出ること、特に「失敗」を強く恐れるタイプです。 失敗をすることは大きな恥辱であり、プライドを傷つけられたと感じます。 行動のための決断ができず、判断を可能な限り先送りにするのです。

最近ではこのような判断の拒否は、強い束縛をしてくる家族環境等に対する怒りや反抗的な心が生む可能性も大きいと考えられています。

先延ばし癖を改善するための4つの対策法

1. 「理想的な計画」は捨てよう!

常にギリギリになる人に共通するのが、「今度こそ」と立てる計画のハードルが非常に高いという傾向です。

例えば「旅行の準備」という場合。 「少しずつ週末に準備をして、3日前にはおおよその準備は完成」…こんな風にできれば、たしかに理想的ですよね。 しかしこれはペースを守る人向けの「理想的計画」と言えます。

「切迫したストレスで、ようやくスイッチが入る」という人の場合、計画を無理に早める程に無意識に余裕を感じ「先延ばし」をしたくなるのです。

まずは今までの自分の状態を見なおし「ギリギリより一歩早く終る計画」を立てるところから始めてみましょう。 普段「前日に慌てて準備する」という場合、準備を始めるのは「2~3日前」にしてみます。 この日を「デッドライン」に設定して、「この時点で余裕は無い」と考えるのです。

2. 優先順位を付けよう!


「あれもしたい、これもしたい」とやるべき行動が広がってしまう場合には、まず行動の達成目標をリストにして、視覚的に把握しましょう。 リスト一覧にすると、行動の優先順位がハッキリとしてきます。

まずは優先順位の「最初のひとつ」をクリアすることから始めてみることも大切。 また到達すべきクオリティのレベルについても、ひとまず「50点程度」を目安にするのがコツです。

3. 迷った時には「最初の判断」に立ち返る

「こっちにした方が良いか…でも、やっぱりこっちの方が良いのかも…」 判断に迷ってどうしても作業に取りかかれない場合には、ひとまず「最初の判断」に従ってみてはどうでしょうか。

人間の直感的な判断(その対象に対して2~3秒間に感じた判断)には、自分自身の欲求や感情、それまでの経験則が多く含まれています。 また人間の脳はいくつかの選択肢のうち「最初に見たもの」を好意的に捉える傾向も持つことも、近年の調査ではわかってきました。

あなたの心が最初に「これが良い!」と感じたものが、もっとも好意的かつ意欲的になれる選択肢である可能性が高い、というわけです。

4. 「空き時間」を「報酬」に充てよう!

もしも予定よりも早く作業を終えられたら…、ついつい「もっと作業の見直しをしよう」「もう一つくらい作業ができるかな」と欲張りたくなってしまいますよね。 でも、ひとまずはそれ以上作業に対して欲張らず「早くから取り組めたご褒美」を自分に対してあげてみましょう。

美味しい食事やおやつ、ビールを一杯…そんな報酬でも、脳は「早く終わらせると良いことがある」と学習します。 自己の達成感に加えてこのような心理的報酬を意識的に創りだすことで、「次回は更に少し、早く物事に取り掛かろう」という気持ちを生み出すのです。

おわりに

「計画が守れない」という事象には、上記に挙げた心理的傾向の他に心の病や障害が影響を及ぼしていることもあります。 例えばADHD(注意欠陥多動性障害)では、目の前の作業に集中して他の計画が疎かになったり、時間・金銭等に計画性を持つことが難しいという特徴も見られています。 また自分の判断に自信が持てず、急激に判断力が下がっているという場合、ストレス等から抑うつ症状が出ている可能性も否定できません。

社会生活に著しい損失が出ている場合や、急激な計画管理力の低下が見られる場合には「性格のせい」「年齢のせい」等と安易に判断せず、カウンセラーや専門医等の専門家に相談してみましょう。

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