自分が嫌いすぎる、しんどい、そんな感情に苦しむあなたへ

更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: もやもやする

仕事であってはならないミスをしてしまった、大事な人をひどい言葉で傷つけてしまった…etc。

そういった時「自分はなんでこんな人間なんだろう…」「こんなどうしようもない自分が嫌だ」「どうしてこんなダメなんだ」という気持ちが出てきたりしませんか?
何か大きな事をしでかしてしまったり、何もやってもうまくいかないときは、誰でも自分に嫌気がさしてくるものです。

また、そういった日常での一時的なものだけでなく、「自分が嫌い」という気持ちが強く、常に胸の奥に渦巻いていて、さまざまな場面、ことある毎に彷彿としてしまい、その気持ちのために苦しんでおられる方もいます。

このような「自分が嫌い」という気持ちは一体どういうことなのか。今回はこのような「自分のことが嫌い」ということについてのお話しです。

自分が嫌いになったときはその背景を考えてみる

「自分のことが嫌いだけど、それでもいい」、「自分が嫌いでもそれはそれでやっていけるんで」というタフな方も世の中にはおられるかもしれませんが、自分で自分を肯定できない、自分が嫌いであることは、しんどいことでもありますよね。

「自分が嫌い」という気持ちを持っている方の多くは、嫌いから好きにとまではいかなくとも、自分を認めてあげるくらいはしたい…と思っているのではないでしょうか。
ですがそうは言っても、なかなか自分を認める、というのは難しい。

ましては好きになるなんて到底なれそうもない。
友達や家族に「もっと自分に自信を持った方がいい」というアドバイスをもらったり、「自分を好きになるには、○○すること」という、啓発本を読んだり…そういったことをしてもなかなかこういう染みついてしまった考え、気持ちがどうにかなるわけではない…。

そもそも「自分が嫌い」と言ってもさまざまです。

  • ・失敗や自分に失望するような大きな出来事があって一時的に自分に嫌気がさしている方
  • ・そういった大きな出来事はなくても、些細なことでも、傷つきを伴うようなことが何度も繰り返されてきたことで、だんだんと自分に対して自信をなくし、今では本当に自分が嫌いになってしまったという方
  • ・もともと自分の容姿や能力にコンプレックスを感じており自分が嫌いと感じている方
  • ・どうしてこんなに自分が嫌いなのか、自分でも理由は分からないけどとにかく自分が嫌いなんだという方 など

決定的な出来事はなくても、その人の持っている性格的なものが、そういった気持ちを引き起こしていることもありますし、さまざまなことが重なりあり、「自分のことが嫌い」という気持ちを抱くようになったのかもしれません。

このように、「自分が嫌い」という気持ちの奥にはさまざまな気持ちや、体験、背景が存在するのです。
すぐに「自分が嫌い」という気持ちをどうにかしようということを考える前に、まずはそこから考えてみるのも良いかもしれません。

ストレスから心を守っている可能性も

「自分が嫌い」ということの奥には一つ、他人から嫌われたり、がっかりされるのを過度に恐れるために、人にがっかりされたり、嫌われたりする前に自分が自分を否定することで、他者に嫌われることや、がっかりされることに予防線を張っている、という場合があります。

自分でも嫌いな自分が他人から嫌われるのは当然だ、そう自分の心積もりがあった方が、人に嫌われたり、がっかりされた時の傷つきは少ないのです。
このように「自分が嫌い」という気持ちを持ち続けることは、もしかしたら、自分を守るために起きている場合もあるかもしれません。そういった自分の心を守ろうとする働きはおかしなものではありません。

ただ、「自分が嫌い」という守りは、守っているのと同時にやはり自分を傷つけ苦しめていることでもあるのですね。
そして、そのような傾向は、過去に人との関係の中で傷を負ったことで強くなったりもしますし、さまざまなことを感じやすい繊細な性格からくるのかもしれません。

真面目な人ほど自分が嫌いでしょうがなくなる

また、「自分が嫌い」という気持ちを持つ人の中には、とても真面目で自分に対して求めるものが高く、こうあらねばならないとかこうありたいという理想があり、それに見合わない自分に対して、憤りを感じたり、自分自身を認められなくなり、自分が嫌いになってしまうという人もあるように思われます。

「自分は努力できないからダメ。気持ちが弱いからダメ。だから嫌い。」とおっしゃる人が時々いますが、そういう人は人一倍、努力したいという思いが強く、気持ちを強く持ちたいんだ、という意識のある、真面目な方なのです。
そういった理想はしばしば、家族や他人からの期待や理想に応えたい気持ちが高いことから生まれてきます。

そして結局自分や他人からの期待に応えられなかった時、応えられないと分かった時、自分に自信がなくなっていきます。
更にそんな時に周りに、その期待どおりの人、成功している人がいたりして、それを目の当たりにすると、その人と比べてどうして自分はこんなにダメなんだろう、どうしてうまくいかないんだろうという気持ちが浮かんでじわじわと心を蝕んでいくのです。

また、期待に沿えない自分、理想になれないそのままの自分では、他人から受け入れてもらえなかったり、認めてもらえないんだ、と感じれば、更に自分を愛せなくなっていきます。
このように「自分が嫌い」の奥には、こういったさまざまな、多くはごちゃごちゃと整理できていないものが詰まっているのです。

カウンセリングでできること

こういった気持ちを抱えてカウンセリングに来られる方は少なくありません。
また、違うことで相談に来ていた人がカウンセリングをしていくうちに、自分を認められない自分というものに気づき、そういった自分について話されていくということもあります。

カウンセリングの中で心理士はじっくりと丁寧に話をうかがっていきます。

カウンセリングは、「自分が嫌い」という感覚について、

  • ・自分のそういった考えはどういったことから起きているのか
  • ・「自分が嫌い」ということはどういうことなのか
  • ・どうすればそういう気持ちから解放されるのか

をとことん心理士と一緒に考え抜いて、ひも解いていく方法がとられたり、
嫌いという気持ちが客観的に見て過度になっているところ、そういった過度な考え方を変えていくという方法がとられたりと、さまざまです。

どういった進め方で、どういったことを目的としてカウンセリングをしていくかは、担当する心理士とじっくり話しあい決めていくのがよいでしょう。

「自分が嫌いで苦しい」「こうも自分が嫌いなのはなぜなんだ」「自分を好きになりたい」という気持ちを抱えそれに苦しんでおられるとき、どうにかしたいと思うとき、他人に話すことで、道が開けたり、新しい見方ができるようになったり、自分の気持ちが整理できたり、自分が知りたかったことに近づけることもあります。

「自分が嫌い」という気持ちは、往々にして、自分の心の内側のやわらかいところ、深い部分と関わってきますので、それを自分の近しい人に真剣に話すということは、はばかられることもあるでしょう。
そういう場合、専門家のもとでのカウンセリングという方法もあるんだな、ということを心にとめていただければ幸いに思います。

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