更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
「本当の自分がちっとも好きじゃない」「これから何をしてよいか、自分の方向性が見えない」…20歳を過ぎて社会に出る頃、そして自分が親世代になっても「自分の存在」に悩んでいる人は大勢居ます。
このような自分の価値や生き方に不安を感じる人たちの中で、特に親との関係性が影響を及ぼしている人については、概念として「アダルトチルドレン(AC)」と呼ばれることも。
アダルトチルドレンとは、元々はアルコール依存症患者の元に生まれた子供達が、親からの暴力被害等を避けるために「大人びた子供」となるのを強いられ、子供時代を健全に過ごせなかったことを意味しています。
現在ではアルコール依存症にかぎらず、家庭環境に不安な状況・家庭が機能していない状況であった幼少期を過ごしてきた人のことも「アダルトチルドレン」と呼ばれるようになりました。
ここではアダルトチルドレンの5つのタイプについて、またその問題についてをご紹介していきます。
学業・スポーツ等で優秀な成績を収めることも多く、その点では両親・教師等から高い評価を受けています。
また「しっかりもの」「大人びている」といった評価を受け、両親からより褒められようと無理に「子供らしくない態度(しっかりした状態)」を保持しようとするのも特徴です。 しかし両親からの評価や愛情は条件付きのものであると感じとっており、「優秀でなければ愛されない」という強迫感を常に感じています。
大人になってからも「親からの期待に応えなくては」と無理な頑張りをする傾向を見せ、就職・結婚等にも親の決定に従うケースも少なくありません。
子供の頃は「かわいい」「面白い」という評価を親・家庭内で受けることが多く、常に冗談を言ったり、わざと子供らしく振る舞うことで両親の喧嘩を止めさせたり、空気を和ませたりする役を担ってきています。
「辛い」「悲しい」という感情を持っても常にヘラヘラと笑っていたり、真剣な状況になっても冗談を言ったりして感情を誤魔化す傾向が大人になってからも続くことも。 本来の自分の感情を表現することを非常に不得手とします。
家庭内の不和への不満、両親からの愛情を得られないためのアピール等を全て「攻撃」「問題行動」で表現しようとします。 暴力、暴言といった態度が幼少期から家庭内・幼稚園・学校等で起こったり、校則や規則を敢えて破ることも。
「困った子だ」と両親から突き放されることでますます愛情の枯渇を感じ、大人になってからも「両親への愛情」を無意識に求め続けます。
家庭内に暴力や不和と言った問題が起こった時、自分を空気のような目立たない存在にすることで家族の攻撃から防御をしてきました。 口を効かない、行動を起こさない、おとなしく地味にしていることなどを無意識のうちに自らに強制し、また家族からも「無視」「軽視」といった扱いを受ける傾向にあります。
自己評価が非常に低く、「自分はいなくても良い人間だ」という感覚が大人になってからも拭えないことも少なくありません。
年下の兄弟の面倒を見る、親の不始末の後片付けや家事を担う等、常に「家族のため」という役回りを優先させてきた存在です。 家族の中で機能していない「母(もしくは父)」という存在の代役を勤めようとし、自分の希望・要望等は差し置いてきました。
大人になっても「自分の希望・要望」を持つことができず、また感情面でも「常に冷静沈着でいなくては」といった強い抑圧をかける傾向にあります。
大人になったアダルトチルドレンは、以下の様な問題を生じる傾向を見せています。
「泣きたい時に泣く」「笑いたい時に笑う」という経験をしてこなかったACは、常に感情を抑圧させています。 そして「哀しい」「苦しい」といった感情が沸点を超えた時には、突如としてその感情を「怒り」として爆発させてしまうこともあるのです。
「大人」「他者」という存在に対して強い不信感を持ち続けており、友人関係・恋愛関係等を極端に回避することも。 また友人や恋人等ができても自分の情報を開示せず、常に孤独感を持っていることもあります。
機能不全家族の中で常に何らかの役割を押し付けられてきたACは、「本当の要望を言って、親に受け入れられる」という経験が殆どありません。
そのため「自分のしたいこと」「自分の欲しいもの」が大人になっても見つけられず、迷い続ける傾向にあります。
自分に対する評価は低く、「ありのままの自分」を強く嫌います。 自傷行為、過食、拒食等で自らを傷つけることも。 また自己承認ができない分、他者からの評価や賞賛(他者承認)を強く求めることもあります。
ACは病気(疾病名)ではなく、現象・概念を指す言葉です。 そのため「ACそのもの」を治療することはできませんが、子供の頃に受けた傷に向き合い、それを癒やしていくことで、現在の問題にまったく違った側面から向き合える人は大勢います。
「もしかして、自分は『無理をしている子供』だったんだろうか?」と思ったら、子供の頃に受けた心の傷について一人で抱え込まず、心理カウンセラーに相談してみましょう。
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