アダルトチルドレンの5タイプ:特徴と克服方法は?

更新日 2025年02月27日 | カテゴリ: 自分を変えたい

「本当の自分がちっとも好きじゃない」「これから何をして良いか、自分の方向性が見えない」…大人になってからも「自分の存在」に悩んでいる人は大勢います。

このような自分の価値や生き方に不安を感じる人たちの中で、特に親との関係性が原因で不安を感じている人は、「アダルトチルドレン(AC)」と呼ばれることがあります。
ここではアダルトチルドレンの特徴や5つのタイプについてご紹介していきます。

この記事のまとめ

  • アダルトチルドレンとは、機能不全家族で幼少期を過ごしてきた人のこと
  • 感情の表現ができなかったり、信頼関係が結べなかったり、「本当にしたいこと」が分からない、無価値観・空虚感などの特徴がある
  • アダルトチルドレンは5つのタイプに分けられる
  • 克服方法は、子どもの頃の自分を認識し直し、自分を客観視すること

→アダルトチルドレンの問題で悩んでいる人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ


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アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、家庭環境に不安な状況・家庭が機能していない状況で幼少期を過ごしてきた人のことをいいます。

元々はアルコール依存症患者の元に生まれた子ども達が、親からの暴力被害等を避けるために「大人びた子ども」になるのを強いられ、子ども時代を健全に過ごせなかったことを意味していました。

アダルトチルドレンの特徴

大人になったアダルトチルドレンは、以下のような問題を生じる傾向を見せています。

感情表現が苦手

「泣きたい時に泣く」「笑いたい時に笑う」という経験を家庭環境でしてこなかったアダルトチルドレンは、常に感情を抑圧させています。 そして「哀しい」「苦しい」といった感情が沸点を超えた時には、突如としてその感情を「怒り」として爆発させてしまうこともあるのです。

他人と信頼関係が結べない

「大人」、「他者」という存在に対して強い不信感を持ち続けており、友人関係・恋愛関係等を極端に回避することも。 また友人や恋人等ができても自分の情報を開示せず、常に孤独感を持っていることもあります。

「本当にしたいこと」がわからない

機能不全家族の中で常に何らかの役割を押し付けられてきたアダルトチルドレンは、「本当の要望を言って、親に受け入れられる」という経験が殆どありません。
そのため「自分のしたいこと」「自分の欲しいもの」が大人になっても見つけられず、迷い続ける傾向にあります。

無価値観・空虚感

自分に対する評価は低く、「ありのままの自分」を強く嫌います。 自傷行為、過食、拒食等で自らを傷つけることも。 また自己承認ができない分、他者からの評価や賞賛(他者承認)を強く求めることもあります。

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アダルトチルドレンの5つのタイプ診断

「いい子・優等生」タイプ

学業・スポーツ等で優秀な成績を収めることも多く、その点では両親・教師等から高い評価を受けています。

また「しっかりもの」、「大人びている」といった評価を受け、両親からより褒められようと無理に「子どもらしくない態度(しっかりした状態)」を保持しようとするのも特徴です。 しかし両親からの評価や愛情は条件付きのものであると感じとっており、「優秀でなければ愛されない」という強迫感を常に感じています。

大人になってからも「親からの期待に応えなくては」と無理な頑張りをする傾向を見せ、就職・結婚等にも親の決定に従うケースも少なくありません。

「ピエロ」タイプ

子どもの頃は「かわいい」「面白い」という評価を親・家庭内で受けることが多く、常に冗談を言ったり、わざと子どもらしく振る舞うことで両親の喧嘩を止めさせたり、空気を和ませたりする役を担ってきています。

「辛い」「悲しい」という感情を持っても常にヘラヘラと笑っていたり、真剣な状況になっても冗談を言ったりして感情を誤魔化す傾向が大人になってからも続くことも。 本来の自分の感情を表現することを非常に不得手とします。

「怒りん坊」タイプ

家庭内の不和への不満、両親からの愛情を得られないためのアピール等を全て「攻撃」、「問題行動」で表現しようとします。 暴力、暴言といった態度が幼少期から家庭内・幼稚園・学校等で起こったり、校則や規則を敢えて破ることも。

「困った子だ」と両親から突き放されることでますます愛情の枯渇を感じ、大人になってからも「両親への愛情」を無意識に求め続けます。

「空気」タイプ

家庭内に暴力や不和といった問題が起こった時、自分を空気のような目立たない存在にすることで家族の攻撃から防御をしてきました。 口をきかない、行動を起こさない、おとなしく地味にしていることなどを無意識のうちに自らに強制し、また家族からも「無視」、「軽視」といった扱いを受ける傾向にあります。

自己評価が非常に低く、「自分はいなくても良い人間だ」という感覚が大人になってからも拭えないことも少なくありません。

「保護者」タイプ

年下の兄弟の面倒を見る、親の不始末の後片付けや家事を担う等、常に「家族のため」という役回りを優先させてきた存在です。 家族の中で機能していない「母(もしくは父)」という存在の代役を勤めようとし、自分の希望・要望等は差し置いてきました。

大人になっても「自分の希望・要望」を持つことができず、また感情面でも「常に冷静沈着でいなくては」といった強い抑圧をかける傾向にあります。

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アダルトチルドレンの克服方法

子どもの頃の自分を認識し直し、その上で今の自分自身を客観視していくと良いでしょう。


自分は悪くないと理解する

アダルトチルドレンは家族環境の問題。子どもながらに家族のことを考え、努力をしてきた自分を認めましょう。


子ども時代を振り返り、抑圧していた感情に気づく

子どもの頃、感情を抑えてきた場面を思い出し、「本当はどうしたかったのか」を考え気づいていきましょう。


今、困っている課題に向き合う

自分の意見を持つことに慣れていきましょう。そこから、少しずつ自分軸で選択をする練習をしていくと良いです。すると、今困っている課題の解決に向けて向き合うことができるでしょう。

なお、これらを行うためには、認知行動療法でのアプローチも有効と言われています。認知行動療法はカウンセリングで行うことができます。

アダルトチルドレンに悩んだら、カウンセリングで自分を客観視してみては

アダルトチルドレンは病気(疾病名)ではなく、現象・概念を指す言葉です。 そのため「アダルトチルドレンそのもの」を治療することはできませんが、子どもの頃に受けた傷に向き合い、それを癒やしていくことで、現在の問題にまったく違った側面から向き合える人は大勢います。

「もしかして、自分は『無理をしている子ども』だったんだろうか?」と思ったら、子どもの頃に受けた心の傷について一人で抱え込まず、心理カウンセラーに相談してみましょう。

オンラインカウンセリングの「cotree」には、アダルトチルドレンについて相談できるカウンセラーや認知行動療法を得意とするカウンセラーが多数登録しています。

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