更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい
コミュニケーションにおいて相手を理解するためには、まず人の話を「聴く」ことが大切です。
(参考: 人間関係を良くするためのコミュニケーション:理解の仕方編)
人が話し相手に「自分を理解してもらいたい」と感じています。理解するこため、理解していることを示すために、「聴く力」がとても大切なです。
ただ耳で聴いているだけではなく、聴いていることを表現するために「なるほど」「ふむふむ」と相槌を打ったり、目線・表情・姿勢・ジェスチャーなどを含めた全身で「聴いているよ」と相手に伝えることで、相手はきちんと受け止めてもらえている安心感を得ることができます。
受け止めてもらえている安心感は「話してもいいんだ」という気持ちにつながり、相手はより多くを語ってくれるようになるのです。
相手が話している最中に遮るのは良くないというのは明白なことかもしれません。しかし、遮るつもりがなくても「実は最近会社が楽しくなくて……」と話し始めた相手に対して、共感を示そうと「わかるわかる、私も楽しくなくて〜」と遮ってしまう、というのは起こりがちなことです。そして、それをやってしまうと、相手は続けて自分のことを話しづらくなってしまいます。
自分の経験談などを踏まえて話したい場合には、相手が話しきってからが良いでしょう。
相手が話す言葉、表情、ジェスチャーなどを受け止めながら、この人はどんな気持ちでこの話をしているんだろう、と想像力を働かせてみましょう。例えば「私なんて誰の役にも立ってない」という話を聞いたときに、「そんなことないよ」と返すよりも、想像を働かせて「誰かの役に立ちたいなぁ、と考えているんだね」と返すことができれば、相手は自分の気持ち理解されたと感じることでしょう。
コミュニケーションを円滑にし、相手を理解するためには、良い質問をすることがとても大切です。 「今日、仕事は楽しかった?」と聞かれると「うん」「いや」という答えが返ってくる可能性が高いですが「今日、仕事はどうだった?」と聞くと、その人が話しやすいことから、話してくれるかもしれません。「Yes」「No」で答えられる質問ではなく、「どんな感じだった?」「どんなこと?」「どう思う?」など「Yes」「No」に限られない質問(オープン・クエスチョン)のほうが、相手が答えられる範囲が広がり、会話が進みやすくなります。
ただし「どこから来たの?」「いつからやってるの?」などの情報を集めるような質問が続くと「尋問」のようにになってしまいがちですので、気をつけましょう。
また、「事実」を聞くよりも「どんな気持ちで」「どんな経緯で」と聞くことで、相手の理解が深まる話を引き出すことができます。
話を聴き進める中で、「ここは大切にしていそうだなぁ」とか「思い入れがありそうだなぁ」と感じるところがあれば、そこを深堀りしていくことも良いでしょう。
聴いていることを相手に伝えて安心感を作りながら、しっかりと相手の話をさえぎらずに聴き、想像力を膨らませ、相手の話を引き出すことができるような質問をすること。これができるようになると、相手はあなたに理解されていることを実感し、信頼関係につながってきます。
まずは相手に信頼してもらうこと、そのために相手を理解すること、そのためにしっかりと聴く力を磨くことが、良い人間関係を築くことにつながります。
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