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なぜうつ病は「無断欠勤」となるのか?その4つの理由

更新日 2016年12月07日 |
カテゴリ: 職場のメンタルヘルス
なぜうつ病は「無断欠勤」となるのか?その4つの理由

「真面目に仕事をしていた社員が、急に無断欠勤を始めた」 「無断欠勤が続いた後に、何の相談もなく退職を希望された」

現在では日本企業で上記のような「無断欠勤」の話がよく聞かれるようになっています。 「なんで急にあの人が?」そう思われるような人が無断欠勤となり、対応に苦慮する会社も多いようです。

急に増えた遅刻、突然の無断欠勤…この理由として「うつ病」という可能性が考えられます。 なぜうつ病になると「無断欠勤」になってしまうのでしょう?

「連絡の一本も入れられないとは!」と怒り、無断欠勤で即時解雇を決断してしまう経営者の方も少なくありません。 しかし無断欠勤の理由が心の病気である時、そこには「連絡が入れられない理由」が隠されていることも多いのです。 ここではうつ病となった人が「無断欠勤」となってしまう4つの理由を解説していきます。

1. うつ病による睡眠障害

うつ病とは、過度のストレス等によって脳の自律神経のうち『交感神経』が過剰に働くようになっている病気のこと。 『交感神経』というのは、カンタンに言えば「起きて、動くための神経伝達」です。 反対に「眠って休むための神経」のことは『副交感神経』と呼ばれます。

私達の体は交感神経と副交感神経が適宜切り替わっているのですが、うつ病となると交感神経が出続けてしまうんですね。 つまり「眠れない/脳が休めない状態」が続くことになります。

うつ病の症状として、非常によくある症状がこの「睡眠障害」です。 夜になっても交感神経が出続けているため、ふとんに入っても眠れず、深夜は一度眠ってもすぐに目が覚める状態が続きます。

そしてヘトヘトになった脳と体がやっと休みやすくなるのが、副交感神経が多く働きだすとされる「明け方」(5時~6時頃)なのです。 うつ病となった人は日中にも脳が働きすぎて疲れている状態。

20時間以上も寝ていないような強い疲労状態でようやく訪れた眠りが「気絶したかのように深い状態」となることもあります。 夜更かしをしているわけでもないのに、「目覚めたら昼だった」→「結果として無断欠勤」…ということが起こりうるわけです。

2. 非定型うつ病による朝の落ち込み

非定型うつ病の特徴として、朝目覚めてからの数時間、及び夕方の2時間程度の時間帯に強い心の落ち込みが起こる傾向があることがわかっています。 症状が重い場合、目覚めた瞬間から「もう起きたくなかった」「死んでしまいたい」と考えることもあるのです。 ふとんの中で朝から悶々としたままで動けず、結果として「連絡をする気力も起きない→無断欠勤」ということになります。

3. 季節性うつ病による嗜眠志向

定形うつ病の場合には1.でご紹介したとおり不眠傾向が顕著なのですが、反対に極端な睡眠の長さが訪れるのが季節性うつ病(冬季うつ病)です。

ごく簡単に言えば「寝ても寝ても眠さが取れず、深い眠りから覚めない」という状態なのですね。 激しい倦怠感や疲労感・自己否定感等からの逃避行動として、嗜眠志向が強くなる傾向も持っています。

元々冬季うつ病は日照時間が短い北欧等で多く見られる精神疾患でした。 しかし外出時間が短くなり昼夜が逆転しがちな現代日本社会においては、季節性うつ病にかかる人の数も増えています。 特に若い女性、夜勤勤務の人等に多く見られる病気です。

4. 真面目さによる極端な反応

無断欠勤をする人というと「無責任で自己管理能力が低い」と思われるかもしれません。 しかし元々、うつ病になりやすい人には真面目で仕事熱心、責任感が強い傾向が見られます。 また完璧主義、自分への理想の高さ等が見られることも多いようです。

「自分がうつ病である」という自覚がない人にとって、無断欠勤となったこと自体も心の打撃となります。

そもそもうつ病は自己否定感が強くなる病気であるため、「無断欠勤をしてしまった」とますます自分を責めてストレスを溜めますから、症状は重くなるばかり。 上司から注意や叱責を受けて強く反省をしても睡眠障害や朝の落ち込み等が強くなるだけで、結果として無断欠勤が繰り返されることになってしまいます。

また一度無断欠勤をしてしまったことで「もう何もかもがダメだ」と考え、会社との連絡を投げ出してしまうケースもあります。

おわりに

急な無断欠勤が続いている、最近急に遅刻が増えたと思ったら無断欠勤になった… このような無断欠勤の状態が見られたら、「うつ病」の可能性を疑った方が良いかもしれません。

まずは企業側で勝手な対応をせず、産業医に連絡をした上で社員へのコンタクトを取り続けましょう。 本人に自覚が無い場合も考えられますので「病気の可能性もあるから」と産業医・外部提携機関への接触を促すのも手です。

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