更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: ストレスに対処したい
2016年初夏~夏に放送されたTV番組『NHKスペシャル』。 ここで放送された『キラーストレス』特集は、解決法とされる「マインドフルネス」とともに人々の大きな反響を生み話題となりました。 「キラーストレスとマインドフルネス、この2つの単語は耳にしたことがある」「でも内容がよくわからない…」という人も多いのではないでしょうか? ここではキラーストレスとマインドフルネスについての概要をわかりやすく解説していきます。
キラーストレスとは、その名の通り「人を殺す(死に至らしめる)ストレス」のこと。 「ストレスは体に良くない」というのは、「感覚的にそう思う、うなずける」という人もいることでしょう。 またストレスの蓄積がうつ病や適応障害といったの様々なメンタルの病気の引き金となるということも、ご存知の方が多いはずです。
しかし最先端の研究が進むに連れて、より直接的な「ストレスと死因」の関連性がわかってきました。 ストレスの蓄積は私達の心だけでなく肉体も蝕み、やがては寿命を縮めたり、死においやってしまうことがあるのです。
強いストレスがかかっている状態とは、感情で言うと「恐怖」や「不安」と言い換えることができます。 このような状態に陥っている時、人間の脳は自律神経の中で「交感神経」が活発に働きすぎている状態です。
交感神経とは元々、昼間に活発に働く時に使われる神経。 例えば一所懸命に働いたり、家事やスポーツに励んだりしている時には交感神経が先に立って動いています。
反対にリラックスしている時に使われるのが副交感神経です。お風呂にゆっくり入ったり、友達同士で会話を楽しんだり、ぐっすりと眠ったり…このような状態の時には自律神経が副交感神経に切り替わっているわけですね。
ところがストレスが蓄積した状態になると、交感神経/副交感神経の切り替わりがうまくいかなくなり、常に交感神経が働いている状態になります。 交感神経が活発になりすぎた状態が生み出すのが、以下のような症状です。
・循環器関連(心臓・血管):血管の収縮による高血圧、心臓等への高負荷
・消化器関連(胃腸):消化機能の低下、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・呼吸関連(肺等):過呼吸、喘息等
・目関連:眼精疲労、眼精疲労による首・肩の痛み、腰痛、まぶたの痙攣
・歯関連:食いしばりによる歯の痛みや損傷、顎関節症、噛み合わせの悪化
・皮膚関連:蕁麻疹、アトピー等の皮膚疾患の悪化
・その他:偏頭痛、眩暈、肥満、糖尿病等
特にここで着目されているのが、高血圧・糖尿病・肥満・眩暈といった症状です。 一つ一つはそれだけで死に至るものではありませんが、組み合わさることで症状はより重くなり、やがては脳卒中・動脈硬化・心臓発作といった死因にも繋がっていくことになります。
更にストレス反応が続いている間には、ホルモン分泌も乱れることに。 体調がより崩れやすい状態になり、寿命を縮めていくことになるのです。
私達を死に至らしめるキラーストレスに対処するには、どうしたら良いのでしょうか? その方法として着目されているのが『マインドフルネス』です。
マインドフルネスとは、「今、ここ(現在)」に注目し、未来や過去を切り捨てるストレス軽減法を指します。 過去を思い悩んだり未来を不安に思うことを減らせば、ストレスは減らせるという考え方です。 マインドフルネスの具体的な方法として最も私達が想像をしやすいのは、僧侶が行う「瞑想(めいそう)」ではないでしょうか。
まずは基本的なマインドフルネスの方法についてご紹介しておきます。
1 )背筋を伸ばして座り、目をとじる
2 )ゆっくりとした呼吸を意識する
3 )思考・感情が生まれた時には「考えていた」ということを自覚して、再度呼吸に注目を向ける
4 )最初は5分程度で終了し、毎日続けながら2~3日後には10分、1週間後には15分と時間を伸ばしていく
マインドフルネスでは「呼吸」が重要であると考えられています。 吸って吐くというゆっくりとした動作に注目し、気持ちを集中していきましょう。
基本のマインドフルネスの方法について、これだけだと「うーん、ちょっとむずかしいな…」「やってみたけど、うまくいかない」と感じる人も多いはず。 マインドフルネスの方法については、現在様々な種類や日常生活の中でも取り入れられるカンタンな方法が編み出されています。 当コラムでも少しずつマインドフルネスの方法をご紹介していきますので、ストレス軽減のために是非取り入れてみてください。
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