友達が少なくて落ち込んでしまう方へ。友達は多ければ良いは間違い

更新日 2025年04月24日 | カテゴリ: 自分を変えたい

「友達が数えるほどしかいないんです」 「友達が少ないのが恥ずかしい…」 こんな悩みを抱えているのは、10代・20代の若い世代だけではありません。

「結婚したら友達が減った」 「仕事で忙しくしているうちに、友達が少なくなってしまった」 30代~40代以降の大人世代でも、友達の少なさに悩んでいる方は多くいます。

今回は、友達が少ない人の特徴と影響、友達が少ない人が心健やかに過ごすポイントをまとめました。

この記事のまとめ

  • 友達は多ければ良いわけではなく、深いコミュニケーションが取れる親しい友人関係を築くことが大事
  • 親しい友達を作るには、軽い自己開示、共通体験、適度な距離感、頼る・頼らせることを恐れないことなどが有効

→友達関係で悩んでいる人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ

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目次

  1. 友達が少ない人の特徴4つ
  2. 友達の数と幸福感の関係性とは?
  3. 親しい友達を作る5つのステップ
  4. 友達付き合いで悩んだら、カウンセリングに相談してみて

友達が少ない人の特徴 4つ

内向的で、一人の時間が好き

人付き合いが嫌いなのではなく、エネルギーの回復方法が一人の時間を持つこと、という人です。深いつながりを大切にする反面、広く浅くの付き合いにはあまり魅力を感じない傾向があります。

本音を見せるのが苦手・警戒心が強い

過去の人間関係で傷ついた経験があると、無意識に距離を置いたり、壁を作ってしまうことがあります。信頼できる相手以外への警戒心の強さが自然と関係を限定させてしまうことも。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低く、「こんな自分では嫌われる」と感じて、人と関わること自体にストレスを感じやすい人です。自分の弱さを見せることが怖く、結果として孤立しやすくなってしまいます。

自分から誘えず、受け身になりがち

人付き合いに苦手意識があると、誘われることを待つ側になりやすく、自分から関係を深めるきっかけを作りにくくなります。その結果、「話す人はいるけど、友達と呼べる関係が少ない」と感じるようになることもあります。

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友達の数と幸福感の関係性とは?

「友達が多いほど幸せ」は思い込み?

なぜ、私たちは「友達がたくさん居ないといけない」と感じるのでしょうか? それには、「友達がたくさんいればいるほど、幸福であるのだろう」という思い込みが強く影響をしています。

ところが近年の研究では、「友達の多さ」と「幸福度」は比例しないことがわかってきました。 アメリカ・MITの研究によれば、友達の多さが一定数を越えると幸福度が下がっていき、かえって孤独感をおぼえる人が増えるとの発表もされています。

またWeb上で友達が作れる「SNS」についても、同じ危険性が提唱されるようになりました。 Facebook・twitter等のSNS利用で多くの友達を作り人間関係を維持するために時間を割いている人ほど、孤独感が強く、人間関係に満足できていない傾向が見られているのです。

友達の「数」ではなく「質」が大事

では、どのような友人関係がある時に人間は「幸福だ」と感じられるのでしょうか?
イリノイ大学名誉教授エド・ディーナー博士の研究によれば、幸福度の高い人達の共通項には「親しい人達と過ごす時間」をしっかりと取っていることが挙げられています。 この「親しい人たち」とは、お互いのことを理解しあい、信頼し合える関係性です。

また、アメリカ・アリゾナ大学の心理学者マティアス・メールの研究では、幸福度の高い人間ほど「周囲の人間(友人)と『深い話』をしている」ということも判明しました。 幸福度が高い人は、ちょっとした情報交換・TV等の身近な話題といった「雑談」は会話の中の1/3程度に留まっており、人生に対する悩みやお互いの心情を吐露するような会話が行われていたのです。

上記のような研究結果からわかるのは、 人間の幸福度を支えているのは、友達の「数」ではなく「質」であり、「信頼できる友人と深いコミュニケーションが取れているかどうか」が重要ということです。

友達が多いと深い関係が築きにくい?

親しい友人関係に至るまでには、共感や反発等を繰り返しながら距離を縮める必要があり、一定の時間やコミュニケーションの量が必要です。

イギリスの人類学者・進化生物学社であるロビン・イアン・マクドナルド・ダンバー博士によれば、人間が「仲が良い」と感じられる友達を管理できる人数は全人生の中でも15人が最大限であり、「非常に親しい友人」は最大でも5人であるとされています。
幸福な人生を支える友人関係とは、私達がなんとなく思い込んでいたものよりもずっと数が少ないのです。

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親しい友達を作る5つのステップ

では、そんな親しい友人を作るにはどうすれば良いでしょうか。コミュニケーションのヒントを5つお伝えします。

まずは「ちょっとした自己開示」をしてみる

親しい関係は自己開示から始まります。最初はちょっとした軽い自己開示から始めましょう。
「最近ちょっと落ち込んでて」「実はこういうの苦手なんだ」と弱さを少し見せた本音を伝えてみましょう。すると相手も安心して心を開きやすくなります。

「共通体験」を重ねていく

親密さは、一緒に過ごした時間が育てます。ランチや勉強会など会話だけでなく、何かを一緒にやることが心の距離を縮めるので、親しくなりたい人には勇気を出して誘ってみましょう。

連絡は、頻度より「気遣い」で繋ぐ

無理に頻繁に連絡のやりとりをする必要はありません。ふと思い出したときに「元気?」と連絡してみたり、誕生日に一言送るなど、「気にかけている”のサイン」を伝えることが信頼に繋がります。

​​頼ること・頼らせることを恐れない

親しい友達になるには、助け合う関係性が大切。悩みを話してみたり、相手の話を真剣に聴くことで関係に深みが出ます。
「相手に迷惑なのでは?」と考えすぎず思い切って頼ってみたり、また、相手が困った時に頼ってもらえるように気を配りましょう。

「心地よい距離感」を尊重する

親しいからといって、常に距離が近い必要はありません。相手の性格や生活スタイルを尊重しつつ、無理せず自然体でいられる関係が長続きします。

頻繁な連絡や会うことを求めるのではなく、お互いを尊重した距離感を探り、保っていきましょう。

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友達付き合いで悩んだら、カウンセリングに相談してみて

インターネットによりいつでもどこでも気軽にコミュニケーションが取れるようになった今も、人間が幸福感を得るための人間関係に「深いコミュニケーション」が必要であることは変わりません。

しかし、ほどよい距離感を取りながら人間関係を築くのは、言うは易く行うは難し。
実際に行動するには、自分を客観的に把握し、自己肯定感を保ちながら上手くコミュニケーションを調整していく必要があります。

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(参考文献)
Diener, E., Suh, E. M., Lucas, R. E., & Smith, H. L. (1999).”Subjective well-being: Three decades of progress.”Psychological Bulletin, 125(2), 276–302.

Matthias R. Mehl, Simine Vazire, Shannon E. Holleran, C. Shelby Clark “Eavesdropping on Happiness: Well-being Is Related to Having Less Small Talk and More Substantive Conversations “​Psychological Science, 2010年3月号

Dunbar, R. I. M. (2021). ”Friends: Understanding the Power of Our Most Important Relationships. “Little, Brown Spark.

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