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友達が少なくて落ち込んでしまう方へ。友達は多ければ良いは間違い

公開日 2017年05月10日 |
カテゴリ: 自分を変えたい
友達が少なくて落ち込んでしまう方へ。友達は多ければ良いは間違い

「友達が数えるほどしか居ないんです」 「友達が少ないのが恥ずかしくって言えない…」 こんな悩みを抱えているのは、10代・20代の若者世代だけではありません。

「結婚したら友達が減った」 「仕事で忙しくしているうちに、友達が少なくなってしまった」 30代~40代以降の「大人世代」でも、友達の少なさを「悩み」としている人が大勢居ます。

でも友達って、本当にたくさんいないといけないんでしょうか? ここでは「友達の多さ」について、心理学的な側面から考えていきます。

1.「友達が多いほど幸せ」は思い込み?

なぜ、私たちは「友達がたくさん居ないといけない」と感じるのでしょうか? それには、「友達がたくさん居ればいるほど、幸福であるのだろう」という思い込みが強く影響をしています。

友達がたくさん居る人は、幸福。 友達が少ない人は、不幸。 特に根拠もなく、「そういうものだろう」と思いこんでいませんか?

人間は誰もが「幸福でありたい」と願っていますが、この「幸福」の尺度が自分では測れない時、世間一般の常識にあてはめて自分をその方向へと推し進めていこうとするものです。 だからこそ、多くの人が「友達をたくさん作らなくては」と義務感を感じたり、反対にそのような人間関係を作ることに疲れて「やっぱり無理なのでは」と悩んでしまうのですね。

ところが近年の研究では、「友達の多さ」と「幸福度」は比例しないことがわかってきました。 アメリカ・MITの研究によれば、友達の多さが一定数を越えると幸福度が下がっていき、却って孤独感を憶える人が増えるとの発表もされています。

またWeb上で友達が作れる「SNS」についても、同じ危険性が提唱されるようになりました。 Facebook・twitter等のSNS利用で多くの友達を作り人間関係を維持するために時間を割いている人ほど、孤独感が強く、人間関係に満足できていない傾向が見られているのです。

2.「友達と幸福度」の関係性

では、どのような友人関係を得ている時に人間は「幸福だ」「孤独ではない」と感じられるのでしょうか?

イリノイ大学名誉教授エド・ディーナー博士の研究によれば、幸福度の高い人達の共通項には「親しい人達と過ごす時間」をしっかりと取っていることが挙げられています。 この「親しい人たち」とは、お互いのことを理解しあい、信頼し合える関係性です。

またアメリカ・アリゾナ大学の研究では、幸福度の高い人間ほど「周囲の人間(友人)と『深い話』をしている」ということも判明しました。 ちょっとした情報交換・TV等の身近な話題といった「雑談」は会話の中の1/3程度に留まっており、人生に対する悩みやお互いの心情を吐露するといった深い段階のコミュニケーションが行われていたのです。

上記のような研究結果からわかってくるのは、人間の幸福度を支えているのは友人の「数」ではないということですね。 人間の幸福度を支えているのは、友達の「数」というよりもその「質」であり、「信頼できる友人と深いコミュニケーションが取れているかどうか」という点が重要になってくるのです。

3.「信頼できる友達」は居ますか?

ある生命保険会社が行った調査によれば、日本人で「困ったことが起きた時、とても頼りになる友人がいる」と回答をした人は全体の10%前後に留まっています。 家族を「頼れる」と回答した人が60%近かったのに対し、これは非常に低い数字です。

またこのような傾向は、日本だけでなくアメリカでも見られています。 「大切なことや悩みを打ち明けられる友達が何人いますか」という調査に対し、1980年台には「2人~3人」と回答する人が50%を越えていました。 ところが2000年台に入ってからの再調査で回答率ナンバーワンとなったのは「誰もいない」というもの。

「幸福になろう」「孤独感を癒そう」と多くの人と繋がろうとし、浅い人間関係だけを構築していった結果、「頼れる友達が居ない」というより深い孤独感・喪失感を持っている人が増えている状態なのです。

4.「多くの友達」では深い関係は築きにくい?

人間同士の心の距離感は、多くの場合以下のようなプロセスを経て親密になっていきます。


1)知り合い:お互いの名前や所属等を言い合い、初歩的な情報を交換した関係。

2)知人:お互いの好み、趣味等、一般的な情報を交換する関係。

3)友人:異性の好み、芸能人の好き嫌い、誰が好きで誰が苦手か等、人間についての好悪の感情等を話せる。自分がわかっている部分の短所(勉強が苦手、遅刻グセがある)等を打ち明けることができる。

4)親しい友人:自分の過去にどんなことがあったのか、家族関係はどんなものなのか等、自分の出身や属性に関わる情報をお互いに打ち明けることができる。

5)親友:心の中に抱えている不安や悩み等を打ち明けられる。自分自身で気づいていない短所について、敢えて指摘をすることができる(ケンカもする)家族や恋人と同格の関係。

前述で紹介した人間の幸福度を支える「信頼し合える友人」とは、この4)や5)にあたる人間関係であると言えるでしょう。 しかしこの段階に至るまでには、人間同士が少しずつお互いの情報を開示し、共感や反発等を繰り返しながら距離を縮めていくことが必要となります。 人と人とが「親しく、信頼できる関係」になるためには、ある程度の時間やコミュニケーションを欠かすことができないのです。

ところが「たくさんの友達を作ろう」とすれば、お互いのコミュニケーションは浅いものに留まってしまいます。 人間関係をうまく構築することができず、却って孤独感が深まってしまうのですね。

イギリスの人類学者・進化生物学社であるロビン・イアン・マクドナルド・ダンバー博士によれば、人間が「仲が良い」と感じられる友達を管理できる人数は全人生の中でも15人が最大限であり、「非常に親しい友人」は最大でも5人であるとされています。 幸福な人生を支える友人関係とは、私達がなんとなく思い込んでいたものよりもずっと「数が少なめ」なのです。

おわりに

インターネットの発達によって私たちは手軽にお互いと繋がれるようになり、中には世界中の何万人もの人と「友達」となる人も出てくるようになりました。 Facebook・twitter等のSNSの登場によって、人々が思う「友達が多ければ多いほど良い」の人数が桁違いに増加してしまったとも言えます。

しかし、人間が幸福感・充実感を得るための人間関係に「深いコミュニケーション」が必要であることは依然として変わりません。 「友達の数を増やさなくてはいけない!」というこだわりや義務感を捨て、もう一度周囲との関係性やコミュニケーションを見直してみましょう。

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