元不登校生がお伝えする「学校に通えなかったときにつらかったこと」

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 自分を変えたい

3年に近い不登校生活。 今思えば、当時何をしていたか分からないほど、あっという間の出来事のように感じますが、当時はそんな感情などもてず、いつまで暗いトンネルを歩み続けなければいけないんだろう、と思っていました。

周りのみんなは普通の学生生活を送っている中、私はいつまで今の状況が続くか不安で、不安で、仕方がなくて、今の状況を忘れるようにひたすら眠り続けていた気がします。 今回は「不登校のときにつらかったこと」をゆっくり振り返りたいと思います。 誰かの背中を押すきっかけになるように願いを込めて。

不登校生が始まって中学を卒業するまで友達と出かける機会がほぼ0

不登校が始まったのは中学一年の後期でした。 前回のコラムでも触れた通り「いじめ」がきっかけです。最近でもよくニュースとして取り上げられていますが、私の場合も当初学校は認めませんでした。不登校といっても学力が追いつかず学校を休むケースもあれば、学校というより毎日暮らすこと自体に疲れてお休みするケースもあったりと、個人によって理由は違います。

ただいじめがきっかけの場合、しばらくは人間不信に近い状態になるのではないでしょうか。少なからず、私は周りを一切信じられなくなり、ずっと家にこもる生活をしていました。とはいっても、中学生です。周りが友達と遊んでいる姿をみると、なんで自分は遊べないんだろう?と、落ち込む日も少なくありませんでした。

そんな私にも唯一、当時信頼できた友達がいました。 彼女は私が不登校の時代から今こうしてフリーになるまでのすべてを知っている大切な親友です。正式に学校をお休みするまでは、お休みした分のノートのコピーを送ってくれたり、気を遣って遊びに誘ってくれたりと、彼女との時間が私にとっては唯一の友人との一時だったのです。

親子関係が成立しなくなる

友達と遊べないつらさだけではなく、親子の間でも意思疎通ができなくなりました。 今こうして大人になったから分かることですが、私に限らず父も母も「娘が不登校になる」とは考えていなかったのでしょう。だからこそ、不登校生活が始まった頃は、毎朝、大喧嘩から始まりました。母は無理やりにでも学校に行かせようとしていたため私がトイレに鍵をかけこもったときがありますが、その際に母がトイレのドアを蹴り飛ばし、穴が空きました…。それくらい、当時は家の中が荒れ果てて、親子としての関係もまったく成り立っていませんでした。

不登校をしている間は家族しか信頼できない状態。 母からも見放されるのではないかと、毎日びくびくしていた気がします。いまだにトイレの穴はそのままで(それほど大きくはありません)仕事やプライベートでつらくなったときは、その穴をみて、今以上につらかった時期(不登校のとき)を思い出しています。

予測できない体調不良

大人になった今も誤解されるときはありますが、メンタルが原因の体調不良は、予測が不可能であり、どんなに完璧にコントロールしようとしても、守備範囲を大きく超えて、数々の体調不良があらわれます。

前回のコラムでもお伝えした通り、私の場合は外出が困難になるほどの強い吐き気、のどの詰まりがありました。当時、両親からも「どうしようって思うから、余計に気持ち悪くなっちゃうんだよ」と言われても、玄関から駅までの外出が精一杯。

メンタルの不調を「甘えている」とおっしゃる方もいますが、甘えているどころではなく、自分に厳しく接した結果、もしくは誰よりもがんばりすぎてしまった結果、だと私は考えています。普段その姿をみていない人が勝手に「甘えている」と判断するのは、とても失礼なことではないのかな、と時々思ったりもします。

真剣に悩んでいるのに「病んでいる」といわれる

最近では20代も30代も、そして10代も、人が悩んでいる姿を「病んでいる」と表現するようになりました。不登校期間も含め、今までずっとなにか真剣な言葉を発すると「病んでいるの?大丈夫?」と声をかけてくる友人が数えきれないほど、いました。その度に「この人は本当に病んだことがないから、そんなことが言えるのかな?」と違和感を覚えていました。

たしかに人が悩んでいる姿はこういった表現も適切なのかもしれません。しかし、適当に人生を過ごしている人よりも真剣に自分と向き合い、体調がしんどくても、向き合うことを諦めない姿を「病んでいる」と表現することには、いまだに納得がいきません。

もしかしたら、「病んでいる」と表現された相手(友人)は本当に心の病気として病んでいる可能性もあるのです。それを他人が「病んでるじゃん!」と一刀両断するのは、あまりにも失礼なことではないでしょうか…。

いかがでしたか? 不登校の間は、周りがとても楽しそうにみえました。 何もできず、ただ眠り続けている自分を否定し続けていた時期もあります。生きていることに、疲れたときもたくさんありました。

それでも、周りに流されることなく、気が済むまでゆっくり休み、今の自分ができることに精一杯取り組んでいれば、必ず暗いトンネルから抜け出せます。一人でなにもかも解決しようとせず、周りの大人を頼り、頼られた大人も第三者にサポートを求め、半歩ずつでもゆっくり進んでまいりましょう!

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