更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
他人からしてみれば悩み事と思えないことであっても本人からしてみれば真剣に考え答えが出せない状況が続いている…。 そうとは知らず、安易に声をかけると、最終的には本人を傷つけることになりかねません。不登校生活が始まった頃、一番言われて嫌だったのは「がんばれ」という言葉でした。
なぜ言われて嫌だったか、その理由が分かりますか? 今回は、悩んでいる人に簡単には言ってはいけないフレーズをご紹介いたします。
不登校生活が始まった頃、家族も含め周りからは「がんばれ」と言われるたびに、心臓がきゅ~っと苦しくなる状態が続いていました。家族には「もうがんばりすぎて疲れているから、がんばれなんて言わないで」と言えても、友人にはそんなことなど言えません。
気分転換で会いに行ったはずなのに友人から「がんばれば大丈夫だよ!」と言われると、何をしにここに来たのか…と、さらにストレスを抱えることになっていました。
人生で一度でもつらい経験をしたことがある方はすぐにご想像がつくと思いますが、メンタルになんらかに不調があらわれている場合、その時点で、がんばりすぎてしまった結果なんです。
考えすぎたのか、思い詰めてしまったのか人それぞれですが、がんばったから疲れている…そこに「がんばれ!」というのは、かなり酷なことです。安易に「がんばれ!」と言うのは危険だと思ったほうがいいかもしれません…。
10代・20代の若者に限らず、社会の最前線で働いている大人たちも他人が悩んでいることを「病んでいる」と表現するようになりました。 私も今まで何度も「病んでいる」と言われ、本当に病んだことがないからそんなことが言えるんだ!と一人で悶々としていた時期がたくさんありました。
悩んでいる状態を病んでいると表現するのは、たしかに的を得ているのかもしれませんが、他人に対して病んでいると言えるのは、自分は健全です、と相手に対して言っているのと、あまり状況が変わらない気がしています。
どこか上から目線で言われている気持ちにもなります。もし、近くで悩んでいる人がいるなら、決して「病んでいるの?」とは声をかけずに「ちょっと疲れちゃった?」「なにかつらいことでもあった?」と、言葉を選んであげると、相手も心を開くでしょう。
「病んでいる」と同じく最近の若い世代は「死ぬほど」というフレーズを一つの表現方法として使っています。 たとえば「死ぬほど仕事した」「死ぬほど笑った」「死ぬほど買った」など、使い方はさまざま。不登校時代、人生のどん底を味わったとき、正直、死んだ方がましだと思っていた時期もありました。
本当に「死」や「生」と向き合ったことがある人は、決して他人に対して「死ぬほど」という表現はしないはずなんです。ましてや自分自身ではなく他人に向けた言葉として「死ぬほど」と使うのは危険すぎます。 相手が本当に死にたいと思っているほど悩んでいたらどうしよう?と、誰か一人でもそういう考えに至ってほしいと、日々感じています。
いかがでしたか?
近くに悩んでいる人がいても、その人を救おうというよりかは、話を聞いてあげるだけで、相手からしてみればありがたいこと。話を聞くとき、声をかけるときは言葉を慎重に選び、さらにつらい状態にさせないように最大限配慮してあげてくださいね。
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