「ADD」と「ADHD」の違い—ADD(注意欠陥障害)の診断基準や特徴

更新日 2018年05月23日 |
カテゴリ: 自分を変えたい
「ADD」と「ADHD」の違い—ADD(注意欠陥障害)の診断基準や特徴

発達障害についての一般認知度が徐々に上がっている現在の日本。
「アスペルガー症候群」や「ADHD」という存在については「聞いたことがある/知っている」という人がほとんどではないでしょうか?

しかし最近では「ADD」という言葉もよく見られるようになり、「ADHDとはどう違うの?同じもの?」と混乱をされてしまうケースも多いようです。

ADHDとADDには、一体どんな違いがあるのでしょうか?

ここでは「ADHD」と「ADD」の違いについて、また大人のADDの特徴について等を解説していきます。

ADHD・ADDの違いは何?

ADHD(AD/HD)とは、「attention deficit hyperactivity disorder」を略したもの。日本語に訳すと、「注意欠陥・多動性障害」ということになります。
これに対し、ADDは「attention-deficit disorder」の略。 日本語では「注意欠陥障害」です。

つまりADHDとADDの最も大きな違いは「多動性」の有無ということになります。
この「多動性」とは何でしょうか?

ここで言う「多動性(過活動hyperactivity)」とは、簡単に言えば「常に動いてしまう」ということ。
特に幼少時は身体の多動性が目立ちやすく、以下のような特徴が見られます。

・体を動かさずにじっとしていられない
・長く座っていられず立ち上がったり、歩いたりする
・座っている間にも手や足を動かし続ける
・「気をつけ」の状態等を長く維持できない
・休む間なく喋り続けてしまう

これらの多動性は見た目にもわかりやすい特徴があるため、幼少期・子供の時点で発達障害の診断を受ける場合、「ADHD」という診断をされることが多くなります。

しかしこれらの多動性は、大人になるにつれて徐々に治まっていく傾向にあります。
ほとんど多動が見られない、もしくはまったく多動が見られないにも関わらず、「注意欠陥」がある状態--これが「ADD(注意欠陥障害)」というわけです。

もしかしてADD?大人のADDの特徴とは

上記のとおり、ADDはADHDとは異なり過活動・多動の傾向は殆ど見られません。注意欠陥(不注意)が優勢するタイプということになります。
ADDの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

1)忘れ物・失くしものが多い

「前もって準備をする」という工程が苦手であるため、忘れ物を頻繁に起こしやすくなります。
また荷物管理をすることも不得手であるため、モノをどこかに置き忘れたりなくしたりすることも多いです。

2)スケジュール管理が苦手

自分の能力・時間等を鑑みた上での計画立案ができず、能力や時間を大幅に越えた予定を詰め込みすぎたり、明らかに遂行ができない約束をしたりします。

3)同時進行をしたがるが遂行できない

様々な行動を一気に起こそうとしますが、注意があちこちに逸れてしまうため計画の完成にはなかなか至りません。
例えば家事の場合、「料理をしよう→掃除もしなくては→洗濯もしなくては」とすべての行動を一度にアレコレ始めた結果、結局どれも途中のままといった具合です。

4)片付け・整理整頓が苦手

モノをしまっておく場所を決める、決められた場所に戻すといった事ができず、あちこちに洋服や仕事の書類等を散乱させがちです。

5)人の話を聞いていない

他人と話をしている時に集中力を維持できず、話の内容を聞いていなかったり、まったく別のことに興味を持っていることがあります。
また衝動性があるタイプの場合、まったくタイミングを考えずに会話に割り込んだり、自分の言いたいことだけを述べるケースも見られます。

6)気分が変わりやすい、ムラがある

感情コントロールをすることが苦手で、モチベーションや感情には大きな波が起こりやすい傾向を見せます。

7)金銭管理が苦手

計画的にお金を貯めることを苦手で、いわゆる「どんぶり勘定」になりがちです。自分の経済状況に見合わない大きな買い物をする等、クレジットカードの限度額いっぱいまでお金を使う等の経済的トラブルを起こすこともあります。

もちろん「忘れ物」「計画の見込み違い」といった失敗は誰にでもあるものです。そのため年に一度・二度忘れ物をしたから、計画を遂行できなかったから即「ADDだ」というものではありません。
反対に上記のような症状が「常に・頻繁に」起こり、なおかつ幼少期からその症状が継続しているといった場合、ADDの可能性はあると考えられます。

おわりに

ADHD/ADDの線引きについては、現在日本で明確な規定が行われていない状態です。
例えばADHDの「衝動性」について、「体の多動性が落ち着いても、心の多動性が落ち着いていない」という考え方もできますから、身体的な多動が無いからといって必ずしも「ADHDではなくADD」といった判断を行いづらいのです。

しかし「ADHD」「ADD」のいずれであったとしても、その行動が顕著であるほど社会生活や人間関係において支障が出やすく「生き辛さ」を感じてしまう人が多いことには変わりがありません。
ADD/ADHDによる辛さを感じていたら、「性格だから仕方がない」「自分には能力が無い」といった決めつけを一度捨ててみましょう。専門家の元で適切な診断を受け、正しい知識を身につけることで、より快適に生きやすい方法を得られる人も大勢居ます。

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