うつ病になる前に! 人間関係でうつが起こる原因と症状をチェック

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分

仕事をする上で避けられない人間関係。うまくいかないと心や身体に負担がかかり、うつ病になる可能性もあります。

今回は人間関係によってうつが起こる原因と対処法をご紹介します。うつ病の症状についてもご説明しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてくださいね。

うつ病の原因にも?人間関係でうつが起こるのはなぜ?

周囲の期待に応えたいあまり頑張りすぎてしまう

うつ病になりやすい人の性格として、真面目で責任感が強い傾向が挙げられます。

そのため、周囲の人が期待してくれるほど、その期待に応えようと自分の心や身体の限界を超えて仕事などを頑張りすぎてしまい、心身の調子を崩します。

人間関係が良好に思える環境でも、本人の性格が引き金となり、うつを引き起こすことがあるのです。

職場の人間関係が悪化してうつに

上司からのパワハラやセクハラ、同僚からの陰口、顧客からのクレームなど、職場での人間関係が悪化するとうつの原因となります。

どれだけその仕事が好きでも、仕事には人間関係が付いて回ります。次第にストレスが蓄積し、心や身体の調子を崩してしまいます。

人間関係を切ることで更に状況悪化も

うつになると人間関係がわずらわしくなり、急に関係を断ち切ってしまうことがあります。

しかし、人間関係を切ることで、仕事上で必要な連絡が途絶えてしまったり、困った時に相談できる相手がいなくなったりと、さらに状況が悪化してしまいます。

その結果、孤独感や疎外感が強まり、うつが悪化する原因となります。

うつ病の症状をチェックしてみよう

ここでは、うつ病の代表的な症状をご紹介します。自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

気になる場合はぜひ一度、専門家に相談してくださいね。

心に現れる症状

  • ・気分が落ち込み、憂鬱になる
  • ・理由もなく悲しさや寂しさを感じる
  • ・不安や焦りでいっぱいになる
  • ・ささいなことでイライラする
  • ・「自分はダメな存在だ」「死にたい」など感じる

身体に現れる症状

  • ・眠れない、あるいは寝すぎる
  • ・食欲がない、あるいは食べすぎる
  • ・頭痛、腹痛、腰痛など身体に痛みを感じる
  • ・めまいや耳鳴りに悩まされる
  • ・肩こりや首こりが酷い
  • ・食べ物がおいしく感じられない
  • ・人の話が頭に入ってこない

行動に現れる症状

  • ・前まで楽しかった趣味や娯楽に興味がなくなった
  • ・遅刻やミスなどで注意されることが増えた
  • ・残業時間が以前より増えた
  • ・決断に時間がかかるか、いつまでも決められない
  • ・人と会うのが億劫になる
  • ・服装や髪型などの身なりに気を遣わなくなる

退職・転職する前に!人間関係によるうつの対処法

人間関係が原因のうつ病でも退職・転職は症状悪化のリスクがある

人間関係が原因のうつ病でも、すぐに退職・転職を決めるのは待ってください。

環境が変化すると「お金は大丈夫だろうか……」「新しい環境でも人間関係がうまくいかなかったら……」など、様々な不安が心に沸き起こり、大きなストレスがかかります。

そのため、うつを抱えた状態で退職・転職すると、さらに症状を悪化させてしまう危険性があるのです。

まずは休職して心と身体を休めることから

会社に休職制度があれば、まずは休職して心と身体を休めることから始めましょう。

また、休職制度がない場合でも、労災認定が下りれば、国や会社から治療費や生活費の補償を受けながら休職することができます。

有給休暇が取得できる場合は利用しても良いでしょう。使える制度をできるだけ使って、休む時間を取ることが大切です。

エネルギーが出てきたら復職・転職を考えよう

休養してエネルギーが回復してきたら、復職や転職など次のステップを考えてみましょう。

しかし、うつは良くなったり悪くなったりと波があるものです。

良くなったからといってすぐに仕事に向けて行動するのではなく、まずは日常生活をしっかり整えることから始めてみましょう。

ぜひ読んでほしい本『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』

人間関係でのうつに悩んでいる方には、汐街コナ著,ゆうきゆう監修(2017)「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ),あさ書房 をおすすめします。

「みんな頑張っているから…」「上司に逆らえないから…」など、仕事上での人間関係で追い詰められた時の抜け出し方のヒントがつまった漫画です。

シンプルなイラストで、1話も短いため、空き時間にさっと読めます。

うつ病かも?と思ったら専門家に相談しよう

うつ病にも種類があるためきちんと診断を受けるのが大事

「うつ病」と一言にまとめても、実は気分の落ち込みが続く「うつ病性障害」や、気分の上がり下がりが激しい「双極性障害」、気分の落ち込みや身体症状も見られる一方で、趣味や娯楽は楽しめるなど典型的なうつ病とは異なる「非定型うつ病」など、さまざまな種類があります。

適切な治療を受けるためにも専門家にしっかりと診てもらうことが大切です。

薬物療法と休養が治療の基本

うつ病では薬物治療が中心となります。脳内物質に働きかけたり、不眠や食欲不振などの身体症状をやわらげたり、不安やイライラなどの精神症状を抑えたりと、いろいろな効果を持つ薬が使われます。

医師と相談しながら、自分に合った薬を飲みましょう。また、うつ病では休養することが何よりも大切です。

薬を飲んだからと無理をせず、「休むのに飽きた!」と思えるくらい、たっぷり休んでくださいね。

カウンセリングで自分らしく生きる方法を探そう

症状が落ち着いたら、カウンセリングを受けることもおすすめです。

人間関係でうつになってしまう原因や、自分がどんなことにストレスを抱えやすいのかを知ることで、今後の働き方だけでなく、人生のあらゆる場面で活かすことができます。

cotreeでは好きな時間に好きな場所で専門家に相談することが可能です。

「他の人に比べたら…」と感じても、あなたの心にとっては大きな悩みのはず。専門家だからこそ遠慮はいりません。ぜひ気軽に話してみてください。

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