更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
「最近何だか仕事が手につかずやる気がでない」「仕事に集中できずミスが増えている」と悩んでいませんか。
仕事が手につかない原因はさまざまで、うつ病など精神疾患が原因のケースもあります。
精神疾患は放置すると寛解までに時間がかかり、働けなくなるリスクもあるため、早期発見・早期治療が大切です。
今回は仕事が手につかないときに考えられる理由と対処法を解説します。
仕事が手につかない状況が続いており、ひとりで悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。
仕事へのやる気が出ず、集中できない状況が続くと自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
仕事が手につかないのは、主に以下3つの原因が考えられます。
本章を参考に、なぜ仕事が手につかないのか、具体的な原因を判断してみましょう。
睡眠不足や疲労の蓄積は、仕事が手につかない原因の1つです。
睡眠は脳や身体を休ませるために必要であり、睡眠不足が続くと脳や身体に大きな影響が出ます。
意欲や集中力、判断力、記憶力などあらゆる認知機能が低下するため、仕事が手につかなくなるでしょう。
また、長期的な睡眠不足や疲労により、身体の免疫機能が低下して風邪などウイルスに感染しやすくなることもあります。
体調が万全でないと働くことが億劫になり、仕事が手につかなくなることも考えられます。
もし仕事が手につかず悩んでいるなら、まず自分の生活習慣や睡眠の質を見直してみましょう。
仕事やプライベートでのトラブルがあったり、悩んだりするのも、仕事が手につかなくなる原因です。
人間の脳が一度に処理できる情報量には限界があります。
トラブルや悩みがあると、それらが脳のリソースを占有してしまい、仕事に集中する余裕が無くなってしまいます。
また、ストレスで睡眠の質が悪くなることで、仕事への意欲が低下する可能性もあるでしょう。
トラブルや悩みがある場合は、信頼できる人に相談するなど、一人で抱え込まず早めに対応することが大切です。
うつ病などの精神疾患が原因で、仕事が手につかなくなることもあります。
うつ病は、心のSOSを無視し続けてしまった結果、過度なストレスによって起こるケースも多い病気です。
つらくても「期待に応えたい」「私がやらないといけない」と自制しすぎた結果、脳がパンクしてしまうのです。
うつ病により脳の認知機能が低下すると、何事にもやる気が出ない、仕事にまったく集中できないといった症状が見られます。
精神疾患のなりやすさは、個人の心の強さや能力とは一切関係ありません。
不安を感じやすい性格など一定の傾向はあるものの、置かれた環境次第では誰でもうつ病になる可能性があります。
もし仕事が手につかない状況が続くなら、心療内科や精神科の受診も視野に入れてください。
生活習慣の乱れやストレスの度合いによっては、誰しもうつ病になる可能性があります。
仕事が手につかず悩んでいる人は、以下の表をもとに、うつ病の疑いがあるかセルフチェックしてみましょう。
Q.1 以下1.2いずれかの状態が2週間以上続いていますか?(はい・いいえ)
Q.2 以下7つのうち、当てはまるものの数はいくつですか?
もしあなたがQ.1に「はい」と回答し、かつQ.2 に当てはまる項目が5つ以上ある場合は、早めに専門家への相談を検討しましょう。
うつ病の主な症状は以下の4つです。
前章の「うつ病セルフチェックリスト」と合わせて、本章の内容に思い当たる節がないか確認してみてください。
不眠や疲労感は、うつ病でよく見られる症状です。
うつ病は、寝つきが悪い(入眠障害)、寝てもすぐに目が覚めてしまう(中途覚醒)など、不眠症を併発することが多くあります。
一方で、寝ても寝ても強い眠気を感じる、いわゆる「過眠」になる人もいます。
また、疲れがなかなか取れない、何もしていないのに朝から疲れているなど、慢性的な疲労感が継続することもあるでしょう。
うつ病では、一日中気持ちが落ち込むなど、精神的な症状も多く見られます。
誰しも落ち込んだり暗い気持ちになることはあるため「そのうち立ち直るだろう」と軽視してしまう人も多いかもしれません。
しかし明らかな理由もなく落ち込む、いつまでも気分が回復しないなどつらい状態が継続するなら、うつ病の可能性があります。
仕事や趣味へのやる気が起こらず、無気力の状態が続くのもうつ病の代表的な症状です。
「やらなければいけない」と頭では分かっているのに身体が動かず「自分は甘えているのでは?」と悩む人も少なくありません。
自己嫌悪感が強くなり、さらにやる気がなくなる悪循環に陥ることもあります。
やる気が出ないのは決して甘えではなく脳の機能障害が原因であるため、自分を責めず休養を優先しましょう。
うつ病は、精神や意欲の安定に必要な神経伝達物質である「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ってしまう病気とされています。
これらの神経伝達物質の機能低下により、物事に興味が持てなくなることがあると考えられています。
「嬉しい」「楽しい」といった感情を失い、趣味を楽しめなくなる人もいます。
仕事が手につかないだけでなく、今まで好きだったものや趣味に興味が無くなった人は、専門家への相談を検討しましょう。
厚生労働省のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」によると、うつ病の治療の柱は「休養」「薬物療法」「精神療法・カウンセリング」の3つです。
もしうつ病により仕事が手につかない場合の対処法は、この3つの柱を軸に、以下の方法を試してみてください。
仕事が手につかず「うつ病かもしれない」と感じたら、できることから早めに対処しましょう。
仕事の負担が大きいと感じている場合は、働き方について信頼できる上司に相談してみてください。
今の状態を正直に伝え、仕事量や残業時間の調整、リモートワークへの切り替えなど、負担を軽減できる方法を検討してもらいましょう。
場合によっては、部署やチームの異動を希望してみてもいいかもしれません。
少しでも仕事の負担を減らし、働きやすくなるように動いてみてください。
仕事が手につかず、残業を減らしたり休暇をとったりしても改善しない場合は、休職を視野にいれましょう。
うつ病治療の柱にも「休養」とあるように、しばらく仕事から離れ、心と身体を休めることが大切です。
休職中は食事と睡眠をとりつつ、安静に過ごしましょう。
「早く治して仕事に戻らないと」という焦りはストレスにつながり、うつ病が悪化してしまうこともあります。
無理して復帰しようとすると再発してしまい、かえって休職や治療が長引くこともあるでしょう。
もしうつ病になってしまったら無理に働こうとせず、治療に専念することが大切です。
仕事が手につかず悩んでいるときは、自分の生活習慣を見直してみてください。
忙しくて栄養が偏った食事ばかりしている、つい夜更かしをしてしまうなどの生活習慣の乱れはストレスにつながります。
これらはかえって疲労を溜めてしまう原因になり、仕事が手につかない原因になるでしょう。
休日や仕事終わりの時間を使って、こまめにストレスを発散させましょう。
軽い運動、お香・アロマ、半身浴などは、心身をリラックスさせ、うつ病の回復や予防につながると言われます。
また、散歩をして日光を浴びるのも、体内でセロトニンという神経伝達物質が分泌されるので有効です。
うつ病によって仕事が手につかないときは、自分の考え方を見直すことも大切です。
うつ病が原因で仕事がうまく進まず、思うように成果を出せないと、自分を責める人も多いかもしれません。
または「これはうつ病なんかじゃなく甘えているだけだ」と、休養を取らず無理をしてしまう人もいるでしょう。
しかしこれらはうつ病の治療に逆効果であり、回復が遠のく可能性もあります。
そのため、休養中は「今は休んで力を蓄えている時期だ」と考え方や捉え方を変えてみましょう。
また、休養中は他人と比較しないためにも、テレビやSNSなどから距離をとることをおすすめします。
仕事が手につかず「うつ病かもしれない」と思ったら、自己判断せず、心療内科や精神科などの専門家に相談しましょう。
うつ病は治療が長引く可能性もあるため、早期発見と正しい治療が重要です。
また、会社を休職する場合は、病院で正式にうつ病などの診断を受け、診断書を書いてもらう必要があります。
「いきなり病院に行くのは怖い」「すぐに相談したいけれど予約が取れない」といった人は、オンラインカウンセリングがおすすめです。
仕事が手につかず悩んでいることを、公認心理師など専門知識のあるカウンセラーに相談できます。
また、オンラインカウンセリングは電話やビデオ、チャットなどで行われます。
自分が話しやすい場所や時間でカウンセリングを受けられるのもメリットです。
仕事が手につかないのは、疲労が蓄積している、悩みを抱えている、うつ病になっているなど、さまざまな原因が考えられます。
もし、うつ病など精神疾患が原因の場合、治療に時間がかかる可能性もあるため、早めに専門家へ相談しましょう。
すぐ病院に行くことが難しいなら、オンラインカウンセリングを利用するのがおすすめです。
cotreeでは、ビデオ・電話による「話す」カウンセリングと、メッセージによる「書く」カウンセリングの2つを用意しています。
仕事が手につかない原因をカウンセラーに相談すれば、今あなたが抱えている問題を解決できるかもしれません。
もし仕事が手につかず悩んでいる人は、ぜひcotreeのオンラインカウンセリングを利用してみましょう。
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