更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: もやもやする
人生には進学・就職・結婚など様々な選択を迫られることがあります。
よく考えて選択したはずなのに「ああすればよかった」「どうしてこんなことしたんだろう」と後悔した経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は後悔する心理やその意味、後悔する気持ちへの対処法をご紹介します。
後悔は、選択した行動の結果が期待外れに終わった際に起こります。
例えば、ベストセラーと言われる小説には「これだけ人気なんだから面白いはずだ!」と読む前から大きな期待を抱くことがあります。
しかし、あまり面白くなかった時には「こんな本読むんじゃなかった」と強い後悔の気持ちに襲われてしまいます。
一方で、あまり有名でない小説が同じくらい面白くなかったとしても「まぁ、こんなもんだろう」と自分の気持ちを整理することができます。
期待が大きければ大きいほど後悔も大きくなるのです。
行動をするかしないかを迫られた時に、"やる後悔"よりも"やらなかった後悔"の方が大きいことが分かっています。
特に受験のように何度も挑戦することが難しい行動では、やらなかった時に感じる後悔は時間が経過するにつれて、増大していく傾向があります。
一方で何度も挑戦できる行動は、新しい機会を得やすいため、やらなかった時に後悔しても時間がた経つにつれて後悔が和らぐことが多いと言われています。
病気や死を前にすると、やらなかったことを後悔する機会が増加します。
身体的な自由が利かず、残された時間が少なくなることで、新しいチャレンジが出来ない状況に陥ると「元気なうちにやっておけばよかった」「こんなはずじゃなかったのに」という気持ちが次々に沸き起こってしまうのです。
悲観的な人は「失敗するかもしれない」と考え、なかなか行動することができません。
また、行動したとしても「もっとこうすれば良かった」と失敗した部分ばかりに注目してしまいます。
その結果、悲観的な人は行動してもしなくても後悔してしまう傾向があります。
後悔する気持ちは「なりたい自分」になれない時に起こります。
例えば、好きな女性に告白しなかったことを後悔する男性は「彼女と幸せに過ごす自分」になれなかったからこそ、後悔の気持ちを抱きます。
後悔している内容を吟味することで、自分の本当の望みや理想を確認することができるのです。
後悔すると「次は失敗しないようにしよう」と強く感じます。
そのため、次にチャレンジする時に向けて、同じ失敗や間違いをしないように自分のスキルを伸ばしたり、必要な支援を求めたりすることができます。
後悔する気持ちをバネにすることで、今後の人生で成功する可能性を高める工夫ができるのです。
「後悔」の類語に「反省」という言葉があります。
後悔は行動した後に「悔いる」ことを指しますが、反省は行動した後に「省みる」、つまり「ふりかえってよく考える」ことを指します。
「ああすればよかった」と悔いているばかりでは前に進めませんが、どこに後悔の気持ちがあるのかを省みることで、同じ後悔を繰り返さずに済みます。
やる後悔よりもやらなかった後悔の方が大きくなる傾向があるため、積極的に行動することが大切です。
「楽しそうだな」と感じられることに意欲的にチャンレジしてみましょう。
どうしても不安な時は恋人や友人など親しい人と一緒にチャレンジすれば、失敗しても「残念だったね」と気持ちを分かち合うことができ、1人で後悔を抱え込まずに対処できます。
後悔する気持ちを抱えている時は、その後悔をよく観察してみましょう。
例えば「告白を断られた」という出来事に感じる後悔でも、「タイミングを選べばよかった」「告白の内容を考えればよかった」「違う人を選べばよかった」など、人によって抱えている気持ちは違うはずです。
自分が一体何を後悔しているのか具体的に探ってみましょう。
具体的になればなるほど対処方法もたくさん見つけることができますし、解決策が見つからなくてもモヤモヤしていた気持ちがすっきりします。
性格によって後悔もさまざまです。
悲観的な人は心配のあまり行動することができずに後悔することがあるかもしれませんし、楽観的な人は甘い見通しで行動して後悔するかもしれません。
また、普段は冷静に対応できることでも、イライラしていると雑な対応になり、冷静さを取り戻した時に後悔するかもしれません。
後悔を後押しする要因となる性格や感情を見つめ直すことで「周りの人にも意見を聞いてみよう」「イライラしているから落ち着いてから対応しよう」など、後悔しないための対処を見つけることができます。
うつ病などの心の病気になると、「これまでの人生は失敗ばかりだった」「これまでいいことは何一つなかった」と過去のネガティブな出来事しか見えなくなり、後悔の気持ちを強めてしまいます。
このような偏った考え方は「こんな自分は生まれてこなければよかったんだ」という自己否定の気持ちを強めてしまう可能性があります。
私たちは風邪を引いただけでも心細く、不安を感じやすくなることがあります。
心身に不調を抱えている時には、まず病院での適切な治療を受け、心や身体にエネルギーを取り戻しましょう。
心や身体の辛さが取り除かれるだけで、後悔の気持ちが和らぐこともあります。
また、うつ病は症状が改善することで、後悔への囚われが改善します。
後悔で悩んでいる時にはカウンセリングもおすすめです。
カウンセリングを受けることで、後悔による辛い気持ちを整理したり、後悔を強める要因となるような偏った考えを柔軟にしたりと、後悔に対して多様なアプローチができます。
長い人生を振り返ると後悔は尽きません。大切なのは後悔する気持ちを抱えながらも前に進むこと。
cotreeではあなたが一人で背負っている後悔を専門家と分かち合ったり、その後悔を小さくする方法を一緒に探したりすることが可能です。ぜひご利用ください。
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