更新日 2024年08月23日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
今や私達の生活になくてはならないものとなっているパソコンやスマホ。 「朝起きた時から、夜眠る時までスマホを見ている」「会社に居る間はずっとパソコンのモニタ画面とにらめっこ」という人も多いのではないでしょうか?
しかし最近では長時間パソコン・スマホの画面を凝視することで、眼精疲労や肩こり・頭痛などの身体的疲労だけでなく、 抑うつ症状を発症する人が増えています。 これらは『テクノストレス症候群』と呼ばれることも。 「もしかして、自分もそうかも…」と思ったら、早めに対策を始めてみましょう。
テクノストレス症候群は、またの名を『VDT症候群(Visual Display Terminals)』とも言います。 英語名の通り、VDT症候群の原因はヴィジュアル・ディスプレイ(液晶モニタ)の凝視。
強力な光を発する液晶画面を長時間凝視するうちに、まばたきをする回数が通常時に比べて極端に減少してしまい、視神経の疲労・脳への疲労感を増してしまうのです。 また上半身を固定した状態で手先・指先だけを激しく動かすという偏った運動を長時間続けるため、首や肩の筋肉を強張らせやすく、これがより視神経・自律神経の疲労を増すことになります。
初期症状としては眼精疲労や目のかすみ・充血、視力の低下(メガネやコンタクトレンズが合わなくなる)、ドライアイ等「目の疲れ」として出ることがほとんど。 やがて首のコリ、肩のコリ、上腕部の疲労・筋肉痛、腰痛、頭痛等、疲れが全身に溜まっていきます。
さらに症状が進むと食欲不振、不眠、自己嫌悪感、やる気の低下、無力感といったうつ病に似た症状があらわれることも多いのです。
VDT症候群を改善するために最も重要なのが「長時間画面を見過ぎない」ということです。 一般的には50分の液晶画面に向いた作業に対し、10分の休憩が必要であるとされています。
スマホ・携帯やPCのアプリ等のタイマー機能等を使って、適切な休憩を取るようにしましょう。 また可能であれば10分毎、15分毎等にもタイマーをかけ、「画面を見ない作業」を挟むこともおすすめします。
会社等での休憩中にパソコンから離れても、今度は自分のスマホを触っている…これでは目と脳の休まる時間がありません。 休憩時間中は外に出たり、窓から遠くを眺めたりして、「体と目・脳を休める」ことを意識しましょう。
目と画面との距離が近いほど視神経・脳は疲れやすくなり、テクノストレス症候群を発症しやすいことになります。 画面と自分の目の距離は50センチ以上離すことが大切。 椅子・クッション等を適切なものに取替え、自然な状態でも画面に近づき過ぎないような姿勢を取れる環境づくりをしてみましょう。
また無意識に画面に目が近づいている場合、既に視力が落ちている可能性も大。 視力低下をしていないか、コンタクトレンズ・眼鏡等が現在の視力に合っているか、眼科で確認してみましょう。
エアコン・空調の吹き出し口から近い場所でPC・スマホ作業を長時間行うと、通常時よりもドライアイになりやすくテクノストレス症候群が発症しやすくなります。 また日当たりの悪い薄暗い場所、照明の影になりやすい場所等にモニタを置いている場合も同様です。
既に何らかの症状が見られている場合には、オフィスのデスクの配置について会社側に相談してみましょう。
現在はスマホの台頭によって、通勤時間や休憩時間、電車の待ち時間などのいわゆる「スキマ時間」にも液晶画面を凝視する時代になりました。 そのため「パソコン・スマホに触らない」という時間を意識的に作らないと、途切れなく視神経・脳神経を疲労させることになってしまいます。
「通勤時間はスマホを見ない」「夜●時を過ぎたらスマホを見ない」「週末はパソコンに触らない」等、目・脳を休める時間を規則的に作るようにしましょう。
乱れてしまった自律神経を整えるには、日々の生活リズムを一定にすることと定期的な運動を行うことが大切です。 特にテクノストレス症候群を発症する人の場合には慢性的な運動不足となっている傾向が高いため、週3~4日以上の軽い運動が推奨されています。 自転車・ストレッチ・散歩・ウォーキング・ジョギングといった手軽なものからでもOKですので、日々体を動かす習慣を作りましょう。
テクノストレス症候群の症状が既に重い場合、早めに専門医を受診しましょう。 眼精疲労・視力低下等「目の疲れ」が重い場合には眼科医を、肩こり・腰痛等の場合には整形外科やマッサージ治療等を受けて対処を行います。 また既に抑うつ症状が見られる場合には心療内科・精神科の受診、カウンセラーへの相談も行い、薬物療法・行動療法による心のケアを行うことも大切です。
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