「回避依存症」とは?特徴と対策

更新日 2025年01月27日 | カテゴリ: 自分を変えたい

この記事のまとめ

  • 「回避依存症」とは、深い人間関係の構築を避け束縛を嫌う心理的傾向のこと
  • 原因に、強い寂しさ(見捨てられ不安)が隠されていることも
  • 対処方法は、完璧主義から解放されること

→対策にはオンラインカウンセリングでの相談がおすすめ

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回避依存症とは?

「回避依存症」とは、「人前ではついつい『良い顔』ばかりしてしまう」「友達や恋人と深く関わるのが怖い」…など、深い人間関係の構築を避け束縛を嫌う心理的傾向のことです。

「回避依存」は精神疾患(病気)ではありませんが、その傾向が重くなるほどにDVやモラハラ、アルコール依存等に傾倒するケースも多く見られています。

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『回避依存症』の人には以下のような共通点が見られています。

・周囲に対しては愛想が良い、丁寧であることが多い
・快活・元気・活発であると捉えられていることも多い
・周囲に自分の情報や悩み等を打ち明けない(秘密を作りたがる)
・「仕事ができる」「忙しい日々を送っている」等、何らかの「理想形」を周囲に喧伝しようとする
・特定の人間との親密な関わり(友人、恋人等)を極端に避ける
・異性交友が複数等、「浅く広く」なる(二股・三股等を常に行っている)
・恋愛関係においては常に自分が優位になるように振る舞う
・恋人・友人等からの要求を「鬱陶しい」「束縛だ」と強く感じる
・私生活(普段着の姿、素顔の状態)等を友人・恋人に見られるのを嫌がる
・人間関係を極端に排している場合、仕事・ギャンブル・趣味等に激しくのめり込む
・都合が悪い話題については黙ったり、話題をすり替えて自分を守る
・トラブルが起こった場合には他者・環境等、自分以外に問題を押し付ける

「回避依存症」の人は、多くの場合外見上の顔(外面)は丁寧で感じが良く、広い交友関係を持っているケースもあります。 また対応が柔らかく「カッコイイ・素敵な自分」という喧伝がうまいため、多数の異性を惹きつけるケースも多いようです。

しかし、関わりが深くなろうとすると束縛から逃げようとし、別の人間関係に逃げたり、仕事や趣味等に逃避することもあります。

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回避依存症になる原因は?

『回避依存』の人の「束縛嫌い」は、一見するとドライで孤独を好む人のように思われてしまうこともあります。 しかし、その奥には強い寂しさ(見捨てられ不安)が隠されていることが多いのです。

誰かと強い人間関係の結びつきを作った場合、その関係が失われる(自分が見捨てられる)という可能性は否定できません。 『回避依存』の人はこの恐怖感に耐えることができず、最初からだれとも結びつかないことで自己を守ろうとするのです。

また「本当の自分」に対する自信が無いのも一つの原因となっています。 自己承認力が低く、「本当の自分を知られたら、周囲からは嫌われる」と常に感じていることも。 外見上の発言や対応、趣味嗜好等は無難かつ好感度の高いものを意識的/無意識的に選んでおり、本来の自分との乖離を強く感じていることもあります。


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回避依存症の対処法は?

回避依存から脱却するには、長いこと歪んだ形となってきた「考え方・感じ方(認知)」を少しずつ変えていくことが大切です。

「回避依存」の人は自身に対しても他者に対しても高い理想を掲げがちで、それをクリアできない場合には著しく低い評価を与えてしまいがちです。
「人はそれぞれ違ってよく、様々な受け止め方があるのだ」という考え方を持つ習慣付けを始めてみましょう。

特に恋愛関係や夫婦など、親しい相手こそ意識する必要があるでしょう。
また、「ひとつ嫌なことがあると、全てがダメになる」という「マイナスの自動思考」を止めることも重要。
「あれがダメだったらこれもダメ、こっちもダメだ」というドミノ倒しのようなネガティブな考え方に囚われそうになったら、「ダメなところは誰にでもあるのだ」と考え、「良い部分」を探してみることです。

「回避依存」の人は、「0か1か、黒か白か」という極端な思考に陥りがち。 そのため本来の自分自身のことも「ダメな部分があるから、全部ダメ」という極端に低い評価を下してしまうことになります。 自分や他者に対して良い部分を探しだし、「ダメなところがあっても良いのだ」と受け入れることで、徐々に自分を認める力が付いていきます。

「回避依存」につながる認知の歪みを正すには

「回避依存症」を克服していくために最も大切なのは「自分には回避依存の傾向がある」と自覚することです。 そして自分の心の奥にある「本当は人ときちんと関わりたい」という気持ちを認め、「自分の心を変えていこう!」と意識することが重要になります。

はじめのうちは考え方を意識することが難しくても、「最初の一歩」を踏み出してみましょう。 物の考え方や感じ方(認知)の歪みを正していくために、カウンセラー等の専門家に相談をしてみるのも手です。

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